頭痛の中でも、この後頭部痛は鍼灸ツボ療法の効果がすばやく現れやすい頭痛です。 なぜなら、この場合は頭痛だけでなく肩や背中、腰など身体の後ろの部分全体に筋肉の凝りや緊張が見られ、筋肉のこりを取る効果の高いツボ療法がピッタリなのです。 ですから、頭痛とともに肩凝りや背中、腰などの治療も同時に行う事をお勧めします ちなみにツボの場所は、 頭痛以外の他の症状や体格、体質などで現れ方に個人差があり、簡単には説明出来ないものもありますので、絵をよく見て、実際にそれらしき場所を御自分の指で探りながら、自分のツボ(凹んで、痛みなり何か感じるポイント)を発見して下さい ツボ刺激をする順番はまず患部つまり頭、次に手、そして最後に足を行って下さい。 慢性的な頭痛の場合は足のツボの刺激を重点的に行うのがコツです。 |
A | @天柱(てんちゅう)後ろ髪の生え際 A脳戸(のうこ)後頭骨の外後頭隆起上縁にあたる。 B列缺(れっけつ) 手の甲の親指側の手首にある横筋の上約3センチの所 C飛陽(ひよう)足のふくらはぎの中央線で一番太い所のすぐ下 |
B | @天柱(てんちゅう)後ろ髪の生え際 A風池(ふうち)後ろ髪の生え際の下で、首の大きな筋(僧帽筋)の両外側 B脳空(のうくう)風池の真上1寸5分(約3センチ)外後頭隆起の外側 C後谿(こうけい)拳を握り小指側の一番外側に出来るシワの端の所 D丘墟(きゅうきょ)外くるぶしの前下方(長指伸筋腱外側)の陥凹部 |
C | @天柱(てんちゅう)後ろ髪の生え際 A風池(ふうち)後ろ髪の生え際の下で、首の大きな筋(僧帽筋)の両外側 B風府(ふうふ)後ろ髪の生え際、中央の親指の幅 C後谿(こうけい)拳を握り小指側の一番外側に出来るシワの端の所 D崑崙(こんろん)足の外くるぶしとアキレス腱の間の陥凹部 E束骨(そっこつ)足の甲の小指側で足の裏との境目にある骨の尖りの下方 |
D | @天柱(てんちゅう)後ろ髪の生え際 A玉枕(ぎょくちん)脳戸の両側約2・5センチ。(後頭隆起上縁の外側) B後谿(こうけい)拳を握り小指側の一番外側に出来るシワの端の所 C養老(ようろう)手の平を胸に当て小指側の手首の下、尖った骨と親指側の骨の間 D少沢(しょうたく)小指の爪の外側の根元から3〜4ミリほど外下方 E崑崙(こんろん)足の外くるぶしとアキレス腱の間の陥凹部 |
E | @百会(ひゃくえ)頭の中央、両耳先を結んだ線上 A天柱(てんちゅう)後ろ髪の生え際 B前頂(ぜんちょう)百会の前1寸5分(約3センチ) C率谷(そっこく)耳の先端の高い所の真上約3センチの所 D耳尖(じせん)耳を前に折り曲げてたどり着く先端の所 E合谷(ごうこく)手の親指の骨と人差し指の骨の交点から少し上の陥凹部 F足臨泣(りんきゅう)足小指と薬指間を足首に向けて約5センチ位上の陥凹部 G申脈(しんみゃく)外くるぶしの下方の陥凹部 |
基本的にはツボの位置に垂直に、力を入れず、出来るだけ、腕の重みだけでジワーッと押します。患部は一カ所1分くらい、手足は2分くらい押して下さい。 一応上の番号順にやってください。 |
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