引きこもり” からの脱出への身体的アドバイス Part Ⅳ  

心理面での考察はこの辺にしてフィジカルな面での対策を考えましょう!!
まず
Ⅰ)呼吸を変えてみる
西洋医学と東洋医学の大きな違いの一つは「呼吸」についての認識の差ですね。
インドのヨガ、中国の気功もつまりは如何に呼吸によって身体を変えていくかの貴重な知恵なのです。
「呼吸」をしないと「酸素」を取り入れることが出来ずに窒息死することは誰でも知っています。
それほどに「呼吸」は人間が生きる上で欠かせない機能ですが、同時に「呼吸」は他の身体の機能とは全く違った性質を持っています。
心臓や胃腸の機能は自分の意志で自由に止めたり強めたりは出来ませんね。
ところが「呼吸」だけはこんなに生命にとって大切な機能でありながら、自分の意志でコントロールが可能なのです。
つまり生命維持に最も大事な「酸素」を取り入れる「呼吸」は唯一自分で自在に操れる機能でもあるのです。
このことに早くから気付いてノウハウを蓄積したのが「ヨガ」や「気功」、「導引」ですね。
しかし、西洋医学ではこの自在に操れるという意味での「呼吸」の重要さにまだまだ気づいていないようですね。

そして人間の頭(脳)こそこの呼吸によって取り入れた「酸素」を最も必要とする組織であることはよく知られていますね。
同時に又この脳に問題があると呼吸機能も衰える事が最近のアメリカの研究で解ってきています。
例えば脳性麻痺の患者は呼吸力も弱く、一般に鼻だけでなく口呼吸も行なわないと生活できません。
この事から脳は第二の呼吸器官とも言われているのですね。

人間の脳は自分が満足の行かない環境にいる時にはストレスを感じています。
このストレスが徐々に第二の呼吸器官としての脳が操る呼吸力を衰えさせていると考えられます。
つまりストレスが新鮮な酸素や栄養を脳から奪い取ってしまい脳本来の働きを衰えさせてしまうのです。
そのためにどんな考え方をしても行き詰まってしまい徹底的にマイナス思考に陥ってしまいがちです。

この状態が長く続くと脳細胞が活性力を失い、やがては全身機能にも影響を与えてしまいます。
つまり精神的ストレスを抱えて引きこもっている人たちは頭だけではなく身体も活性力が衰えて老化現象が早く訪れてしまうのです。

これを改善するには血行を良くして脳に一番大切な酸素をたっぷり送る必要がありますので、横隔膜を上下に動かして効率の良い腹式の深呼吸を毎日行います。
「呼吸」を変えてストレスで量が低下していた「酸素」を多く取り入れると内臓機能も活発化しますから、全身のストレス物質の排出が促進され、頭(脳)の環境も大変良くなってくるはずなのです。
ストレスが原因になって起こっている身体の不具合はストレスが解消されるとあっという間に回復するのが特徴です。

基本的な丹田呼吸法について説明します。ここをクリック!!

この方法以外でも色々な呼吸法がありますが、大意はどの呼吸法もほぼ同じですのでご自分で良さそうなものを選んで実行して下さい。)

自然な方法で酸素がしっかり採れる有酸素運動もぜひ加えて行ってください。
酸素がたっぷり与えられた脳はすっきりとして軽い感じになるはずです。
ジョギングやエアロビクスなどで、退屈しない運動が良いですね。
快い身体的疲労感は安眠の為にも大切です。
こまめに身体を動かして一日の終わりには快い疲労感を感じているくらいの方が睡眠が深くなります。
この「深い睡眠」も脳のストレスを改善する非常に大切なアイテムの一つですから、筋肉運動も侮れません。

Ⅱ)TFT(thought field therapy)治療法に挑戦してみる。
20年ほど前にアメリカのロジャー.キャラハン氏が 針灸のツボを応用し、ある順序で一連のツボをとんとんと指でたたく刺激により、薬剤や通常の心理療法が無効であった対人恐怖症、依存症、PTSD、パニック発作、うつ、などの症例で10分前後で症状の改善・消失が可能であることを発見しました。 
この方法では  短時間で心理的動揺や不安の除去、悪夢、不眠、頭痛、抑うつ、自律神経失調などの諸症状の著明な改善を得ることが出来るのです。 
実はツボは全身に400近くありますがその多くは精神的病を治療するツボでもあります。
なぜならば中国医学は「気」の医学でも有りますから、西洋医学とは違って「気」の病には一寸うるさい訳ですよ。
ですから、このTFT治療法はバカにならない効果があるとツボの専門家(?)の私も認めざるを得ません。  
何しろ自分で自宅で出来ますし第一副作用がありませんから、すぐにやってみてください。
    
★TFT治療法のベイシックな手順★について画像を加えて説明します。ここをクリック!!



Ⅲ)もう一つの心理療法 ◆良いイメージを頭に置き、快い汗を流す。

同じ目的で今度はストレスと逆の心理状態で脳に良い環境を与える訓練をします。
脳に悪い心理的環境とは「不安」「恐怖」「苦痛」「怒り」などですが、これと反対の感情が湧き出るように脳により多くのα波を呼び起こす心理状態を演出します。
つまり「喜び」と「感謝」の感情を脳に与えるのです。
感謝と喜びを感じている時の人間の表情はとても穏やかでしょう?
その瞬間は全身の筋肉の緊張も緩んで体もリラックス状態になります。
(逆に前述の悪い心理状態では全身の筋肉は緊張しています。)

宗教家がよく何にでも「感謝しなさい」と教えるのは自律神経を整え脳だけでなく全身状態を良くするのにも正しいのです。

出来れば自分の最も身近な人たちに対して喜んで貰えそうな事をやってみましょう。
一種のイメージトレーニングと考えても良いですね。
親兄弟、友人、知人の長所だけを探して心の中で誉めてみましょう。
出来るだけ人を誉める訓練をします。
人を心から誉めている時は自分の表情もリラックスしているはずです。
緊張した怖い顔で人をほめることはなかなか出来ませんからね。

(※どんな性格もプラスとマイナス両面あるはずですから必ず良い方面からだけ見れば誉めるに値するところが見つかります。引き篭っている人には、繊細な神経の持ち
主で感受性が鋭い人が多いでしょう。
その人が自分の内なる葛藤の中での毎日を送ったある種の「根気」もある意味で貴重なモノかもしれませんし、自分自身に対しても長、短所の両面を正確に見つめる冷静さが欲しいですね。)

これをやっていると少しずつ体の緊張が取れてくるのが解りますよ。
ビジュアル的快感を得るために部屋の大掃除や模様替えという手もあります。
家中の普段やらないところの掃除をするとか、風呂を丁寧に洗うとか何でも良いのです。
体を動かせて掃除をするのは部屋が綺麗になって行くので目にも気持ちの良いだけでなく、気持ち良い汗も流せて筋肉疲労感も得られます。

「ありがとう!」この言葉を聞くことは自分自身に大いに自信がつき元気の元になります。
おそらく多くの大人達もただ単に誰かから「ありがとう!」の言葉を聞きたいが為に頑張って働いているのではないでしょうか。
「ありがとう!」の感謝の言葉は誰もが自分の存在理由と価値を確認できる唯一の言葉かもしれません。
身近にその様な対象となる人が居ない場合はボランティアをやっては如何ですか。
私が籍を置いている宝塚市の「ボランティア団体」のページをご覧下さい。

http://homepage2.nifty.com/volasen/vra2.htm


このページ自体がボランティアによって作成されています。
例えば一緒にコンサートに行くとか、買い物付き合うとか、ただ単に月に一回程度一人暮らしの方の話し相手に成るとかボランティアも色々な活動がありますよ。
自分に出来そうなことをやってみたらどうでしょう。
一生懸命に打ち込めば「ありがとう」の感謝の言葉がきっと貴方に注がれるでしょう。
相手に対する感謝の気持ちと自分が「ありがとう」を言って貰う事を繰り返していると脳環境は改善され頭がすっきりと軽くなりプラス思考が出来るようになるはずです。

ジョギングや大掃除などで一汗流した後は読書も良いですね。
人間を研究した読みやすい良い本がありますよ。

アメリカ人・デール・カーネギー(1889年~1955年)の書物です。もう50年以上売れつづけているノンフィクションの書物としては世界中で最も多く売れた本です。
国境を越えて半世紀以上も売れつづけていると言うことは「人間」という生き物の精神的習性の真実に触れているからだと思います。

作者は、元々は夢破れたセールスマンでした。
一日中歩き回っても商品は売れず、ゴキブリが這いまわるぼろアパートに戻って、幼い頃描いた自分の将来像とは余りの違い、惨めさに打ちのめされる毎日だったそうです。
将来が真っ暗でネクタイで首を吊ろうと考えた事もあったそうですが、死ぬ気持ちなら何でも出来るとセールスで学んだ接客術をよりいっそう勉強をして「カルチャー教室」の話し方の講師に雇われることから人生が変わってきます。
その教室の生徒さんたちから口々に「口下手な人たちの悩み」を聞いて世の中にはこんなにも人との会話術に悩んで居る人が多いのかを知り、一人一人の口下手な人の悩みを聞き取りながら「会話教室」のテキストを充実させました。
これが出版されることになってアメリカでベストセラーになり現在にいたるまで世界中で売れつづけているのです。
入社祝いにプレゼントしたり、又気を使わせないために古本屋さんなどで買って人に上げたりもしています。

三笠書房出版
デール・カーネギー書
「D・カーネギー 自信が付く話し方教室」=怖がらずに人と話す実例とノウハウ
「人を動かす」=人間の共通の心理を知って行動する実例とノウハウ
「道は開ける」=最悪の状態から抜け出すための実例とノウハウ
「人生のヒント」=41人の成功者達の人生を検証して生きるヒントを学ぶ本
彼の書物の特徴は苦境を乗り越えた実在の人物のエピソードを全編に満載して誰にでも分かり易く幸福をゲットする方法を伝授している事です。大きな古本屋にはどれか一冊は必ずありますよ。

★リンク★
日経ビジネスサイト
中国人起業家:元ソフトブレーン社長の宋文洲さんの引きこもりの方々へのメッセージです。
深い共感を持って拝読しましたのでリンクさせて頂きます。

◎1ページ目
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20061113/113587/

◎2ページ目
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20061113/113587/

◎3ページ目
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20061113/113587/?P=3



ツボ探検隊的 引きこもりのツボ治療法 →Next

ツボ探検隊的 TFT療法
(Super thought Field Tapping)療法



ツボ探検隊へ