火針治療とは?
古代より中国で行われていた火で熱した針を体に刺して病気を治す治療法です。ラジカルなお灸という感じでしょうか。(お灸よりも温度が高く効果も強い)
しかし当然ながら技術難度が高い上に患者さんにも熱くて苦しい治療でしたから一般的な針治療としては伝承されませんでした。実は私も「鍼灸聚英」や「鍼灸大成」を読むと火針についてしっかり書いてあるのですが実物は見た経験も無くてずっと疑問に思っていたのです。もちろん日本で行っている鍼灸師はいないはずです。この従来の伝統的な火針治療の効果を落とさずに苦痛をほとんど無くした新たな洗練された火針治療法を開発したのが医師 王 金祥 氏です。現在はご子息の 王 剛  医師が受け継いでより一層の治療技術の研鑽に努めておられます

火針はどうして効くのか?
故意に特定の部位に”やけど”を作り,、その”やけど”修復のために人体が起こす自然治癒力の高まりを利用して病気を治すのです。ある部分が”やけど”をすると人体は「緊急事態発生!」とばかり血流が活発となり損傷した皮膚の修復と再生の為のプログラムが起動されます。この皮膚の修復再生プログラムに便乗する形でやけど周辺の皮膚のトラブルも一気に治してしまおうと考え出された「ホメオパシー」的な”技あり”療法が火針療法なのです。ですから腫瘍、潰瘍、痔、帯状ヘルペス等々皮膚病全般に特に高い効果があります。この治療法の長所は、まず”やけど”再生の為の身体の変化(修復再生プログラム)は”やけど”が治るまで続きますから1回の治療効果が長く続くことです。次回は”やけど”治療の消毒に通うだけです。それと当たり前のことですが、やけどは一瞬でも火に直接接触すると出来るモノですから治療時間が異常に短いのです。針を火で熱する準備時間の数分を除く正味の治療時間はだいたい一人の人で長くてもトータル10秒以内でしょう。横で見ていてもあっという間で物足りないくらい(?)速いです
短所はごく当然ながら直径7~8ミリくらいの”小さなやけど”が数カ所しばらくの間身体に残る事です。従って顔の皮膚病治療には余りお薦め出来ません


王 金祥 医師
王 剛 医師 これが火針療法の針です。針はバネ式になってます。特注で作って貰っているそうです。ちなみに私も製作注文をして頂きました。
まず針を赤くなるまで焼きます その針を一瞬ちかっとツボに当ててやけどを作ります 次のツボに当てるまで再び針を焼きます。
針が赤くなったら又ちかっとツボに接触させます 潰瘍で大きな穴が開いていた足が火針で作った潰瘍周りの”やけど”と共に穴が小さく成って治ってきています
外側の白く光っている面が既に治った元の潰瘍面積です

このような静脈炎潰瘍の方も治療に来られています 右の写真が治療前で足首近くに潰瘍が出来ています。左が治療後の潰瘍が無くなった写真 左の写真が治療前、右の写真は治療後、効果は一目瞭然!


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