中国の病院を探検する  PART T


東洋医学の本場でもある中国の人たちは病気をすると、どんな医療を受けるのでしょうか?
「ツボ探検」の旅の徒然にそちらの方も探って来ました。広い国ですから南と北、沿岸部と内陸部など地域によって現代西洋医学と中国伝統医学の日常の医療に占める比重が随分と違うようです。総じて日本人以上に新しい物好きの中国の人たちは豊かな南の地域ほど高価な西洋医学の信奉者が断然多いようです。  日本もかつて”ディスカバー・ジャパン”と銘打って、それまでの舶来文化礼賛からの脱却を促す日本文化再発見を唱った頃がありましたね。 中国の人たちは改革開放政策によって堰を切った外国文化への渇望意識に今もまだ押され気味で”ディスカバー・チャイナ”は当分お呼びでない感じです。私など外野席の者には何かと ”宝の持ち腐れ”感を抱かせられる事柄が多いのです。私たち日本人はかつて鎖国からの開国、明治維新へと向かう時の勢いに任せて、それまでに築いた1000年以上の歴史を持つ日本の伝統医学の集積をあっさり捨ててしまいました。中国でも医師の家系で何百年もの間、代々受け継がれていた伝統的医術が、今日では意外とあっさり後継者もなく消えている例が多いと聞いて本当に残念に思い ます。大きな歴史的転換期にある一国を支配する時代の空気は ”歴史が築いた財産” を思い切りよく捨て去る”快感”によって弾みをつけては国民の隅々にまで行き渡って変革を後押しするのでしょう。やはりこれは歴史的必然(悪しき必然?)と言うしか無いのでしょうね。中国の病院巡りの旅はいつも私にそんな事を考えさせます。



鞍山市の中心的病院をご紹介します

病院名をクリックして下さい

※日本の「病院」に当たる大きな医療機関を中国では「医院」と言います


医療機関名
住所
 鞍山市中医院 鉄東区新営路15号
  鞍山市中心医院 鉄東区南中華路77号
  鞍山市康寧医院 千山区唐家坊子鎮
湯崗子温泉理療医院 湯崗子







中国東北部遼東半島の中央部(旧満州)の遼寧省にあり有数の工業都市です。緑豊かな山々に彩られた約9000平方Kmの広さを持つ地域に328万人の人が住んでいます。市街地の南7kmに東鞍山、西鞍山という鞍(くら)の形をした山が2つあり、ここから市の名が付けられました。古くから鉄鋼業とともに歩み、現在も、露天掘りで知られる埋蔵量100億トン以上といわれる鉄鉱石や、世界の4分の1を占めるマグネサイト鉱石等、豊富な鉱物資源を背景にして、中国の重要な鉄鋼工業基地の一つとなっています。中でも、「鞍山鋼鉄公司」は、鉄と鋼、年間各800万トンの生産高を誇っています。工業だけでなく、遼河など大小30の河川からの豊富な水源や肥よくな土質を利用して農業にも力を注ぎ、総合的な発展を目指しています。 同じ工業都市として兵庫県尼崎市と姉妹都市となっています。 又 名勝地としても 40平方キロにわたって奇岩奇峰が林立する「千山」観光、重さ約250tもある世界一の玉石仏像博物館、1000年の歴史を持つラストエンペラーの傅儀の保養別荘もあった広さ40万平方の中国一の温泉療養地「湯崗子温泉」などがあります。



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