ツボを巡る旅で出会った諸々の雑談集です!
ツボ探検を目指した中華社会(香港、台湾、中国本土)への旅も気が付けば20回を超えてしまいました。旅の道すがら出会ったツボとは直接関係無い???な出来事を思いつくままに綴ってみたいと思います。お気楽に読んで頂いて私と一緒に面白がって下されば幸いです。

今回は
ちょっとヘヴィーな、そして長〜い雑談です
★日本人に「中国成金」が出る時代がやっと来た★

★美容整形について★  ★無愛想な奥さん★  ★安全ベルト★



★美容整形について★
中国各地の病院に行って見ると、当然の事ながら多くの点で日本の病院と様子が違う訳ですが中でも日本で言うといわゆる「市民病院」の中にも”美容整形外科”が有ったりするのが面白いですね。公営の病院で整形手術費用も安いので、まあその気になれば誰でも受け易い状況みたいです。10年ほど前なら「二重まぶた」の手術(瞼の内側を縫合する方法)が10元くらいだったそうで、何と日本円で150円程度ですから日本なら缶ジュース並みの値段ですね。最も現在ではさずがに値上がりして100元(1500円)はするようですが、それでも日本円で数千円の世界です。やはりこの世界は何と言っても技術力が全てですから眼以外の部分の手術、例えば隆鼻術などはシリコンの形など微妙な加減が難しいので同じ病院でも美的センスが有って技術の上手な先生は人気が高く手術費用も高くなるようですが、それでも1万円前後らしいです。おそらく日本では何百倍も時に顔全体でもすれば何千倍も高いでしょうから、この美容整形費用の日中価格差は他のどんなモノよりもひょっとしたら大きいかも知れないナと思ったりするんですよ。・・と言う事で私の周辺では中国旅行がてら自分へのお土産に美容整形手術をして来ようかなという若い人達がいたりします。


★無愛想な奥さん★
中国との国交回復後しばらくは当地を訪れた日本人に中国内のデパートなどでの販売員の無愛想さが話題になったものでした。曰く、投げつけるように物を渡すとか、客と丸でけんか腰に応対するとか・・ETCです。その理由として社会主義国家の役人感覚で仕事をしているからだとよく言われたものですが、実際には例えばごく普通の家庭の専業主婦(中国では非常に少ない)でも笑顔の少ない無愛想な女性が多いです。(ちなみに血縁社会の中国では夫婦は全て別姓です。日本のように嫁いだ家の人間には成らないのです。従って子供は血の繋がった父親の姓を名乗りますので子供と母親は苗字が違います。)

中国では日本のように「女は愛嬌」などの「ことわざ」は有りませんから、むしろ不特定多数の人に愛嬌があるのは下心が有る商売女もどきだと誤解される恐れが有ると考えている節が見られます。つまり「無愛想さ」は「貞操観念の強さ」を表現しているつもりなのですね。それにしても度が過ぎて、たった今まで隣の部屋で大喧嘩をしていたかのようなアドレナリン満タンの表情で何時も人と接している女性もいます。こちらはその辺を判っているつもりでも「何をいったい怒っているのだろう?」・・とついつい思ってしまうのですが・・。いずれにしても日本女性よりも男性的な気の強いしっかり者の女性が多いことは確かで頼もしい限りですが、巷では中国人女性と日本人男性のカップルは世界で最悪のカップルとも言われているそうですよ。


★ 安全ベルト ★
急速に車社会化している中国ですが片道2車線、往復4車線くらいの結構広い道路同士の交差点でも信号が設置されていない所がまだまだ多いんですね。それにこんな交差点では常に「勇気ある者が優先」ですから非常に怖いです。慣れない日本人はまごまごしていると何時までも待っても道路を横断できませんし、信号のない大きな交差点を一人で渡る事は命がけの冒険でもあります。(いやほんと!)確かにこんな状況の割には交通事故は少ないかもしれませんが、それでも3回も車に轢かれた経験を持つ中国人に何人か会ったことがありますから歩行者はまず絶対に優先ではないので長年信号に依存した生活をしている日本人には本当に恐ろしい訳です。

しかし中国の皆さんは車に乗っても全然安全ベルトしていないんですよ。(車は中国と独のフォルクス・ワーゲンとの合資会社が作る「サンタナ」がほとんどですから安全ベルトは全ての車に設置されています。)
いつぞや中国人の車の助手席に乗せていただいた時に思わず安全ベルトをすると彼らの目が点になっているんです。その車はかなり古い車でしたが、私が初めて安全ベルト装置を使った人間だと言う事でした。道理でベルトは埃ですすけて真っ黒で私の服がベルトの幅だけ斜めに黒く染まってしまったので一同大笑いになりました。又台湾でも、こちらは信号はしっかり有るのですがバイクがメチャクチャに多くて縦横無尽に走り回っていてこれも結構怖いんです。それでやはり思わず本気で安全ベルトを締めようとすると台湾人の友人が「いいの、いいの日本と違って台湾では安全ベルトしなくても減点にならないから」と私が締めたベルトをわざわざ外して呉れる始末でこれにも困ってしまいました。
そう言えば20年以上も前のことになりますがアメリカでホームステイ先の車に乗せてもらう時にはいつも後部座席の人も全員が安全ベルトを締めるのでそれを待つのが面倒くさくて「日本では安全ベルトはほとんどの人が締めていないのになぁ」と当時不思議に思った事を思い出しました。「安全ベルト」の装着率は実際の交通事故の多さや危険率ではなくて車社会(〜に生きる人間)の成熟度を表しているんですね。 現在の中国の様子も実は日本もかつて「神風タクシー」の名を世界に轟かせたように、間違い無く私たちの「いつか来た道」なのでしょう。



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