◆陰経〔手の平側)のツボ ●陽経〔手の背側)のツボ |
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手先・陰経のツボ
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◆肺経
1.少商(しょうしょう)
☆母指橈側で、爪甲の角から約1分離れた爪甲根部。
★鼻出血、咽喉部の腫脹、扁桃腺、発熱、嘔吐、昏迷、脳卒中、熱中症。
※直刺で0.1寸。あるいは、点刺して、出血させる。灸も可。
2.魚際(ぎょさい)
☆第1中手骨の掌側の中点で赤白肉際のところ。
★喉痺、咳嗽、吐血、失音症、悪寒・発熱、腹痛
※直刺で0.5~0.8寸。禁灸。ただし、歯痛だけは灸可。
3.太淵(たいえん)
☆橈側の手根横紋上で、橈骨動脈橈側の陥凹部。
★咳嗽、呼吸困難、喀血、咽喉部の腫脹・疼痛、動悸
欠盆部(鎖骨上窩部)の牽引痛、無月経、脈なし病
※①直刺で0.2~0.3寸。灸も可 ②刺針の時は動脈を避け、直刺で3~5分
◆心包経
1.中衝(ちゅうしょう)
☆中指先端の中央。
★中風、熱中症、昏迷、急性の驚風、熱病、煩悶感、
舌の強直・腫脹、疼痛、失語症、掌中の熱感、吐き下し、 小児の夜泣き。
※局所の微痛。
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2.労宮(ろうきゅう)
★手掌中央の横紋の中で、第2・3中手骨の間。 拳を握り、中指先端のあたる所が本穴。
☆心部痛、癲狂、癇証、嘔吐、口内炎、口臭。
※直刺で0.3~0.5寸。灸も可
3.大陵(だいりょう)
★手根横紋の中央で、長掌筋腱と橈側手根屈筋の間。
手掌を植えに向けて、取穴する。
☆動悸、心部痛、胃痛、嘔吐、驚悸、癲狂、癇証、胸脇部痛。
※直刺で0.5~0.8寸。灸も可
◆心経
1.少衝(しょうしょう)
☆小指橈側で、爪甲の角から1分離れた爪甲根部。
★動悸、心部痛、胸脇痛、癲狂(てんきょう:精神錯乱) 熱性疾患による昏迷。
※斜針で0.1寸。あるいは、点刺して、出血させる。灸も可。
2.少府(しょうふ)
☆手掌内側で、第4・5中手骨の間、 拳を握った時の小指先端のあたる所で、
労宮穴と水平の高さにある。
★心部痛と胸中の煩悶感、排尿困難、遺尿、小指の痙攣・拘縮、 掌中の熱感、皮膚の掻痒感。
※直刺で0.3~0.5寸。灸も可。
3.神門(しんもん)
☆尺側手根屈筋腱の橈側。手根横紋上で豆状骨の上方。
★心部痛、心煩(胸中の煩悶感)、健忘、不眠症、驚悸、癲狂癇、
目の黄ばみ、脇痛、掌中の熱感。
※直刺で0.3~0.5寸。灸も可。
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手先の陽経のツボ
●大腸経
1.商陽(しょうよう)
★示指の橈側、爪甲角から約1分爪甲根部。
☆咽喉部の腫脹・疼痛・歯痛、オトガイ部の腫脹、手指のしびれ、 熱病、昏迷
※直刺で0.1寸。あるいは、点刺して、出血させる。灸も可。
2.二間(じかん)
★軽く拳を握り、第2手指節関節の前方で、橈側の表裏の肌目。
☆目疾患、鼻出血、歯痛、咽喉部の腫脹・疼痛。
※直刺で0.3寸。灸も可。
3.三間(さんかん)
★軽く拳を握り、第2手指節関節の橈側後方、第2中手骨頭んの上方。
☆目痛、歯痛、咽喉部の腫脹・疼痛、手指や手背の発赤・腫脹。
※直刺で0.3~0.5寸。あるいは合谷へ向けて斜刺。灸も可。
4.合谷(ごうこく)
★手背の第1・2中手背の間で、第2中手骨橈側の中点。
☆頭痛、目の充血・腫脹・疼痛、鼻出血、歯痛、顔面部の浮腫、
咽喉部の腫脹・疼痛、指の痙攣、腕の痛み、口や眼の歪み、
熱病で無汗のもの、多汗症、無月経、出産時の早期破水、赤痢。
※直刺で0.5~0.8寸。灸も可。
5.陽渓(ようけい)
★手根背部の橈側で、母指を外に開いた時、短母指伸筋腱と
長母指伸筋腱の間にできる陥凹部。
☆耳鳴り、目の充血・腫脹・疼痛、歯痛、喉痺、風疹、手根部の痛み。
※直刺で0.3~0.5寸。灸も可
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●三焦経
1.関衝(かんしょう)
★薬指尺側にある。爪甲角より約1分の爪甲根部。
☆頭痛、目の充血、咽喉部の腫脹・疼痛、舌の強ばり、 熱病、心悶。
※浅刺で0.1寸、あるいは、点刺して、出血させる。灸も可。
2.液門(えきもん)
★第4・5指の接合部で、中手指節関節前の陥凹部。
☆頭痛、目の充血、聾(つんぼ)、咽喉部の腫脹・疼痛、 マラリア、手や腕の痛み。
※直刺で0.3~0.5寸。灸も可。
3.中渚(ちゅうしょ)
★手背の第4・5中手骨間で、中手指節関節後方の陥凹部。
☆頭痛、目の充血、聾、耳鳴り、咽喉部の腫脹・疼痛、熱病、 手や腕の痛み、手指の屈伸困難。
※直刺で0.3~0.5寸。灸も可。
4.陽池(ようち)
★手根背側の横紋中で、(総)指伸筋腱の尺側の陥凹中にある。
☆手根部の痛み、肩や腕の痛み、聾、マラリア、消渇(糖尿病)
※①直刺で0.3~0.5寸。灸も可 ②斜刺で0.3~0.5寸。
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●小腸経
1.少沢(しょうたく)
★小指の尺側にあり、爪甲角を隔たること約1分の爪甲根部。
☆熱病、人事不省、乳汁分泌不全、咽喉部の腫脹・疼痛、目翳。
※直刺で0.1寸。あるいは、点刺して、出血させる。灸も可。
2.前谷(ぜんこく)
★拳を握り、第5中手指節関節の前方尺側、表裏の肌目にある。
☆熱病、手足のしびれ、上肢の拳上困難、頭・項部の痛み。
※直刺で0.2~0.3寸。灸も可。
3.後渓(こうけい)
★拳を握り、第5中手指節関節の後方尺側、表裏の肌目にある。
☆頭痛、項部の強ばり、目の充血、肘・腕、手指の痙攣拘縮、熱病、 癲癇、マラリア、盗汗。
※直刺で0.5~0.7寸。灸も可。
4.腕骨(わんこつ)
★手掌の尺側、第5中手骨底と三角骨の間の陥凹部。
☆頭痛、項部の強ばり、目翳(種々の眼疾患による視力障害。角膜片雲、角膜斑)
脇痛、黄疸、熱病。 ※直刺で0.3~0.5寸。灸も可。
5.陽谷(ようこく)
★手根関節の尺側にあり、尺骨茎状突起と三角骨の間の陥凹部。
☆頸・項部の腫脹、上肢外側の痛み、手・手根部の痛み、熱病。
※直刺で0.3~0.4寸。灸も可。
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