慢性扁桃炎のツボ

名前 = MICHIKO
性別 = 女性
age = 30to39
メッセージ =
以前、つわりのことで夫が質問をさせていただきました。お答えいただきましてありがとうございました。おかげさまで、無事男の子を出産しました。
ところが今度は、子育てで無理をしたせいか、慢性の扁桃炎になってしまいました。
昨年の12月から2週間に1度は喉が痛くなり扁桃腺から膿が流れ出てきます。病院の検査で慢性扁桃炎と診断されましたが、毎回熱は出ず薬も処方されません。完治するには扁桃腺の除去しかないといわれました。良いつぼがあったら、是非教えていただきたいです。よろしくお願い致します。


こんにちは!
ご質問を頂きました後、タイムリーな事に扁桃炎患者が身内の中に3名発生したのです。
普段は「紺屋の白袴」ならぬ「餅は餅屋」でとばかりに治療は鍼で行うのですが、実験もかねてこの度は「鍼」を全然行わない 貼るツボ刺激だけでどこまで治るか1週間ほど試してみました。これが思った以上に功を奏しましたので、ぜひお試しください。

メールから伺うと体力(中国医学では”腎気の減退”といいます)の減退に伴って免疫力が相当に落ちている様子ですので、呼吸器官だけではなく、減退した体力を付けるツボをメインに行い、扁桃炎のツボを加える感じで行きます。
道具は、アルミホイル或いは生米(ナマゴメ)、バンドエイドのような傷テープです。 かぶれない体質でしたら透明のガムテープを3センチ角程度に切って貼ってもOK!
最初はアルミホイルで刺激を行い、刺激が強すぎて皮膚が痛むようだと生米に代えて下さい。 アルミホイルは約1・5センチ角の大きさに切って大き目のゴマ粒くらいに堅く丸めます。この治療ではこの大きさのホイル粒を12個作ります。
そして一個だけ約3約センチ角のホイルを用いて大きめのホイル玉を一個(②のツボ用)作ります。合計13個ですね。 これらを貼って5~6時間ほど放っておいて皮膚が痛いようでしたら、翌日は生米を「爪きり」で挟んで半分に切り、これホイル玉の代わりに用います。つまり、一粒の米で「ツボ」2ケ所分です。


★慢性扁桃炎のツボ★(急性の場合も書いてあります)
ノドの痛む所を探して左右2ヶ所、両方で4ヶ所のノドに貼ります。圧痛点です 大よその場所は画像を参照して下さい  直接に腫れているリンパ腺のグリグリの上に貼ってもOKですし、グリグリの周囲に貼っても良いです。日替わりで色々試してください。 これは貼っている所はすぐに痛みが治まりますので、その都度痛い場所が変わります

ノドの「盆のクボ」の所。ツボ名は「天突」(てんとつ)といいます。ここは凹んでいて効果的な刺激が難しいので大き目に作ったホイル玉を貼ってください。米粒の場合は半分に切ったモノを2個貼ってください。(一個丸ごとではダメで一応一粒の米を半分に割って使う)
必ずここを押すと痛みます。一番痛いところを目指して貼ってください。 この部分は胴体の先端で故に「天上」の「突端」で「天突」と命名されている部分で、中国医学で「気」と称するエネルギーの出入り口:ノドと胴体(胸腔、腹腔)を結ぶ通路上の大きな物理的「関門」とされています。ですから、原因の如何に関わらず、この部分にストレスがかかっていると考えられる症状の多くに鋭い効果を持つツボです。

■■ノドの病気全般 失語症 いびき 過呼吸 ヒステリー 神経症(梅核気=ノドにいつも何か引っかかって詰まっていると感じる病気) 呼吸困難・・等々


手の親指の骨と人差し指の骨の交点から少し上の陥凹部手の親指と人差し指のラインを結んだところ。「合谷」(ごうこく)というツボです。 このツボは様々な効果を持つ非常によく使うツボです。手のツボは水仕事のときに剥がれ易いので、水仕事の前には剥がしておいた方が良いかもしれません。

■■頭痛 目の充血・腫脹・疼痛 鼻出血 歯痛 顔面部の浮腫 咽喉部の腫脹・疼痛 指の痙攣 腕の痛み 口や眼の歪み 熱病で無汗のもの 多汗症 無月経 出産時の早期破水 赤痢 ・・等々 
当サイトの他のページでも紹介していますので、詳しくはそちらを参照してください


足首内側(内くるぶし)の上約5センチの所 腓骨内の後ろ側面。ツボ名は「三陰交」(さんいんこう)といいます。ここは大よその場所を決めたらその辺で一番痛い所を優先して貼ってください。貼りかえる度に痛む場所が変わるでしょう。「三陰交」(さんいんこう)もツボ界のVIPで、本当によく使う効果の高いツボです。
このツボを使うまず第一の目的は、「気」と「血」の流れをノーマルな状態に整えることです。中国医学では取り敢えず「気」「血」「水」の三要素が澱まず滞ることなく順調に全身を巡っていれば抵抗力、免疫力も万全で病気には罹らないはずだという考え方が基本です。逆に言えばこれらのどれが滞っても体調を崩すのですから、病気治療の基本目標は「疏通」(そつう)という事になります。 「三陰交」はこの「気」「血」の「疏通」効果が高いので非常によく使われるツボに成る訳です。

■■婦人科疾患、生殖器疾患不正出血、生理痛、不妊症や難産、インポテンツ、遺精、陰部痛、排尿痛・・等々

足の人差し指(第二指)中指(第三指)の間を少し上がったところで押してみて凹んで痛む所を見つけて貼ってください。ツボ名は「内庭」(ないてい)といいます。この「内庭」の他に「内」の漢字が付く有名なツボに手の「内関」があります。
「内」とは「内部」の意味でつまり「内臓」ですね。別の解釈では家の内部に閉じこもる人を治す、今で言う「引きこもり」に効く事から「内庭」という説も有ります。「気」の流れを整える効果 胃腸の働きを整えるツボです。

■■ 歯痛 ノド痛 腹痛 下痢 赤痢 鼻血 ・・・等々

足の外くるぶしとアキレス腱の間の陥凹部 足首の外側、アキレス腱の凹み
崑崙(こんろんといいます。崑崙という有名な高山が中国にあります。(崑崙山脈)足首の「外くるぶし」は一番高さのある「くるぶし」で中国で高い山を象徴する「崑崙」と名付けられた様です。同時にこのツボは頭痛を治す効果が高いので、人間の身体の一番頂上の「頭部」の病気を治すツボの意味でも山の名前は相応しいですね。 「頭」に滞った余分な「気」を下に降ろしてバランスを整えるツボです。

■■頭痛 頭のふらつき 眩暈 後頭部痛 背部痛 腰痛 身体後部痛・・等々

急性扁桃炎 ノドの痛みが強く熱がある場合  上のツボにプラスします
●少商(しょうしょう)
親指外側で、爪の生え際の根元角から約1ミリ斜め外 
消毒した針(安全ピンの先など)でチクッと刺して少し血をもみ出す(赤黒い血液が出ると成功!)  お灸をしても良い

■■鼻出血 咽喉部の腫脹 扁桃腺 発熱 嘔吐 昏迷 脳卒中 熱中症 


●.商陽(しょうよう)
人差し指の親指側、爪の生え際の根元角から約1ミリ斜め外 上の「少商」ツボと位置感覚は同じです。
消毒した針(安全ピンの先など)でチクッと刺して少し血をもみ出す(赤黒い血液がで出ると成功!)  お灸をしても良い

■■咽喉部の腫脹 疼痛 歯痛 オトガイ部の腫脹 手指のしびれ 熱病、昏迷


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