★ 安産のツボ ★
名前 = T.Y
性別 = 女性
age = 30to39
メッセージ =
現在妊娠19週の助産師です。自分自身の苦しみでもありまた、多くの妊婦さんが妊娠中に苦しむ症状に便秘と切迫早産があります。
私もすでに便秘に苦しみ毎日の食生活にももちろん気をつけてはいるのですが、一向にすっきりする気配もありません。つぼに関する本をたまたま見たところ、「天枢」というつぼが載っており押してみたらそれほど強く押しているわけでもないのに強い痛みを感じました。(私の場合その本で紹介されていた場所より1センチほど上、またすぐ近くにもう一箇所中心へ向かって斜め上2cmくらいのところもとても痛くて(何かのつぼでしょうか)自分で押していて叫んでしまったほどです。)まだその効果のほどはやってみたばかりでわからないのですが、少しでも効果があるのなら何でも試してみたいというのが今の心境です。ただ、妊娠中ということで、押してはいけないところなのでは・・・?という心配もあり、メールさせていただきました。また、切迫早産に関して、子宮収縮を和らげるつぼなどがありましたらぜひ教えていただきたいのです。(こちらでもすでに薬を内服していますが、便秘のせいもありなかなかおなかの張りは落ち着いていません。)最初にも書きましたが、同じようなことで苦しんでいる妊婦も多く、しかし相談を受けても一般的な答えしか出すことが出来ず、とても歯がゆい思いをしています。
もし、良い方法などがありましたらぜひ教えていただきたいのですが・・・。どうぞよろしくお願いします。


こんばんは!ツボ探の松岡です。回答が遅れて失礼いたしました。
では早速ながらご質問のおへその両横に有る「天枢」ですが、確かにその下方にある「腹結」と共に便秘によく効くツボで有名です。しかしこの他にも便秘のツボはありますので妊娠中はお腹のツボは使わないで便秘を治療するのが無難でしょう。

また鍼灸には昔から使われている妊娠初期から臨月までを順調に送り、安産で終えて、産後の肥立ちも良くする、妊娠から出産後までの一部始終を順調に進める為のツボが有りますので、お近くに信頼できる鍼灸院が見つかれば、そちらでお産が済むまで管理していただくのが一番良いように思います。しかしその様な治療院がご近所に見つからない場合は産科のツボをまとめて記しますので、アルミホイルを丸めて貼ってみたり、「せんねん灸」等を使ってご自分でやってみて下さい。ツボの位置を示す画像はまとめて最下段に載せています。

●安産のツボ:三陰交(さんいんこう)
これは何千年も昔から言い伝えられ受け継がれている本当に有名な安産のツボで、妊娠が分かった段階から出産まで通期で続けると良いツボです。このツボの働きを一言でまとめれば、「疎通」ということです。このツボは身体内を流れる全ての物質の循環を促進する働きを持つツボとされています。このツボの働きで現実に過去から現在に至るまでに幾億人もの妊婦さん達が安産を得られた事実から逆算して考えますと、身体内に存在する様々な物質がどれもが何者にも阻害されずに順調に全身を巡る事こそが即ち妊娠を順調に経過させ安産を迎える事が出来る秘訣なのだと推察できるのです。つまり妊娠中は普段以上に体内を巡るあらゆる物質が速やかに循環しないと健やかな母胎が維持できない事を意味しています。
もっとも妊娠中に限らず、これは老若男女、誰にでも当てはまる健康の秘訣でもありますから、「三陰交」は様々な治療に日常的にもっとも頻繁に使うツボの一つに成っています。

●つわり、食欲不振 胃腸障害:
当サイトでご紹介しているツボマッサージでOKです。
以下のアドレスをクリックして下さい。 http://www.shinkyu.com/burashi.html

妊娠中の便秘のツボ
支溝(しこう)三陰交(さんいんこう)、腹部膨満感が強い時は足三里(あしさんり)もプラスします。
上記のツボマッサージも並行して行うとより効果的です。

流産を予防するツボ;過剰な子宮の収縮を収める温灸のツボを記します。(鍼治療では少しツボが違ってきます)
百会(ひゃくえ)、足三里(あしさんり)、外関(がいかん)、行間(ぎょうかん)、血海(けっかい)
関元(かんげん)

逆子治療のツボ:
至陰(しいん)
他にも「陰白」、「三陰交」を加えて効果をより確かなものとします。これらのツボにお灸を5~6回繰り返し同じ場所にすえて下さい。「もぐさ」は薬局で買えます。せんねん灸を買うと手軽でしょう。「あ熱っ~いっ!」って感じるくらいでないと効きません。

●出産を促進させるツボ:難産、遅延分娩の場合
※現在では病院出産が普通ですから自宅出産時以外は現実には必要無いかも知れませんが、取り敢えずご参考までに・・・。

合谷(ごうこく)、次りょう(じりょう)、秩辺(ちっぺん)、血海(けっかい)、三陰交(さんいんこう)足三里(あしさんり)、至陰(しいん)

●母乳を良く出すツボ: CLICK →  以下のページに詳しく載せています。

 
産科のツボ

●安産のツボ
  (通期)

●三陰交(さんいんこう)
内くるぶしの上3寸(約5センチ)の所 腓骨内側面の後縁。妊娠するとココのツボ辺りに反応が起きますので、押すと多少とも痛むはずです。
①このツボにアルミホイルを直径3ミリほどに丸めた物をセロテープなどで貼り付ける。
②冷え性の人はこのツボに1日おき程度にお灸をすえる(せんねん灸の様な間接的なお灸が手軽で良い)
◎つわり
食欲不振 胃腸障害
◎ツボマッサージのページへ
■便秘(妊娠中)のツボ ■支溝(しこう)■三陰交(さんいんこう)■足三里(あしさんり)=腹部膨満感が強い時
お灸が出来ない時はこれらのツボに前述したアルミホイルを作って貼り付ける。テープにかぶれやすい人は親指で強くこする。
☆流産予防のツボ 百会(ひゃくえ)☆足三里(あしさんり)☆外関(がいかん)☆行間(ぎょうかん)☆血海(けっかい)☆関元(かんげん)
★逆子治療のツボ ★至陰(しいん)★陰白(いんぱく)★三陰交(さんいんこう) ★竅陰(きょういん)
◆出産を促進させるツボ
難産、遅延分娩時
◆合谷(ごうこく)◆次りょう(じりょう)◆秩辺(ちっぺん)◆血海(けっかい)◆三陰交(さんいんこう)◆足三里(あしさんり)◆至陰(しいん
▲母乳が良く出るツボ 母乳の出を良くするツボの紹介ページへ
☆血海(けっかい)
膝骨(膝蓋骨)の内側の上縁から上に約2寸上がったの所。膝を曲げてつぼを取ります。ここを押すとか必ず痛みます。

●三陰交(さんいんこう)
内くるぶしの上3寸の所 腓骨内側面の後縁。

★陰白(いんぱく)
足の親指の爪生え際の外側第2指に向かって約1.5ミリ外
■支溝(しこう)
手首の外側の横筋の線から身体に向けて指を横に3本並べた長さの所、下図参照

☆外関(がいかん)
手首の外側の横筋の線から身体に向けて指を横に2本並べた長さ(約3センチ)の所
★至陰(しいん)
足の小指の爪根本から3~4ミリ外側


☆行間(ぎょうかん)
足の親指と人差し指の間の付け根の陥凹部


★陰白(いんぱく)
足の親指の爪生え際の外側第2指に向かって約1.5ミリ外

★竅陰(きょういん)
足の第4指の爪の根本生え際より小指側に約1.5ミリ外
■足三里(あしさんり)
腹部膨満感が強い時

むこうずねの骨の外側を膝から3寸(約5~6センチ)下がった所

◆次りょう(じりょう)
第二後仙骨孔

◆秩辺(ちっぺん)

仙骨管裂孔の両側3寸




◆合谷(ごうこく)
手の親指の骨と人差し指の骨の交点から少し上の陥凹部

☆関元(かんげん)へそ下を親指以外の4本指の幅だけ(3寸)下がった所
▲天枢(てんすう)
へその両側約2寸の所

▲腹結(ふっけつ
ヘソの両側4寸を更に下に1寸3分下がった所。押してみて何らかの痛みやコリなどの反応を確認する。



▲身体の長さを測る寸尺の目安です。患者さん本人の手の長さが基準ですが、ツボには凹みがあることも発見の目安にして下さい。









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