腰椎:椎間板ヘルニア
腰椎の椎間板ヘルニアは日本でも急激に増えています。四つ足動物から進化した人間の弱点をさらけ出した病とも言えますが、衣食住に始まり様々な生活様式の近代的変化が骨格を支える筋力のアンバランス、減退を招きこの疾患を増やしているようです。しかし日本と違って中国では椎間板ヘルニアはどんなに酷くても外科手術に頼らずに治します。もちろん日本でも同じ事が可能ですが、鍼灸に対する理解少ない日本ではファーストチョイスとして鍼灸を選択しませんから、逆に痛み止めを使ったりして症状を悪化させ椎間板ヘルニアを難治性疾患としてしまっているのが現実です。

教授の椎間板ヘルニア治療風景です。(私の所では痛み方次第で横向きに寝て貰い治療することも多いです。 問題の突出(ヘルニア)部位には慎重、丁寧かつ集中的に鍼を打ち損傷の修復を図ります。
ヘルニアを起こしている部位に打った鍼には磁石を使っています。 この方もヘルニアですが、既にほぼ回復されているので、範囲を広げて予防を兼ねた治療に成っています。
腰の病には定型通りの委中(いちゅう)です。 足は絶骨(ぜっこつ)=胆経を使っていました。この先生はこのツボをよく使っていました。
中国では著しい回復をした患者さんは感謝の意を込めてこの様なプレートを医師に贈る習慣が有ります。プレート以外には医師の名を刺繍した豪華なビロードの垂れ幕もよく見かけます。この様な飾りモノの多寡が中国では「名医」の証になっているようです。
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