精神神経科治療風景 | |
近年中国は改革解放と共に工業国として著しい発展を続けていますが、この変革に伴った様々な社会的格差も生まれ、特にこの発展から取り残された地域、階層、年齢層等々において精神疾患の患者さんが増えているそうです。元々その医学理論から言っても鍼は精神科疾患には薬剤のような副作用も無く格別に効果が高いのですが、この様な現実から再び精神経科領域に於ける鍼灸が見直され需要が急激に増えていると言うことです。この医院でもやはり精神疾患の患者さんがとても多かったです。 実際に治療で使われているツボは私どもの治療院と全くと言っても良いほど同じで少し驚くと共に今更ながら「心に効くツボ」=内関、神門、安眠等々の効果を確信した思いでした。 |
特に妄想、幻聴が強い患者さん(精神分裂病~統合失調症)で西洋医学の抗精神病薬も漢方薬も功を奏さず、結局はこの鍼治療でやっと前記の症状が消失し気分が落ち着いたそうです。足は三陰交(さんいんこう)三里(さんり)太衝(たいしょう)と定石通りに取っています。 | 特徴的な両方の鼻翼下の奇穴、それに同じく奇穴の安眠。安眠(あんみん)にはこの研究所の開発した大きな電磁石を当ています。 |
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上の患者さんの両手の内関(ないかん)にも高電磁石を使っています。 |
別の患者さん(パニック症)です。上の年輩の女性も上向きの鍼が終わると次はうつむけに成ってこの方とほぼ同じツボを使います。背中は膀胱経背部ゆ穴(主に第二側線)、腎兪(じんゆ)を使っていました。 | |
頭は四神総(ししんそう)で、安眠(あんみん)にも刺しています。この方には磁石は使っていません。現在はほとんど回復されているらしいので使っていないそうです。 | 手は神門(しんもん)です。先に上向けの時に内関(ないかん)に打っています。 | |
足は崑崙(こんろん)と太谿(たいけい)=虚証のツボですね。 | ||
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