> 性別 = 女性 > age = over50 メッセージ = > 60歳になる母がくも膜下出血で倒れて、4ヶ月になります。現在、リハビリ病院に入 院していますが、注意障害などが残ってしまいました。記憶があいまいになったり、よ く分からない事を話したりします。意欲も出にくいそうで、ほうっておくと、ずっと、ぼーっとしてしまいます。前頭葉のダメージのせいだそうで、この部分に効果的なツボ などはあるのでしょうか?このような症状にも、ハリやキュウは、効果的がありますで しょうか? |
ツボ探検隊の松岡です。 早速ですが、お母様の症状は鍼灸の適応ですね。・・と云うか他のどの代替医療よりも鍼灸による治療が最も効果が期待できると思います。 メールにお書きになっているお母様の「前頭葉のダメージ」についてですが、前頭葉とは大脳で最大の容積を持つ脳葉でして、この部分の損傷によって起こる症状を一般に前頭葉症状と呼んでいます。寝ぼけている様なボーッとした感じ、自発性低下、行動力の無さ、昔の事は憶えていても昨日のことは忘れる、新しいことはなかなか憶えられない記銘力障害、口数も減り尋ねれば返事をするだけで自から話さない、またひとたび何か事を始めると自制が利かずにずっと続けている「保続」現象もこの前頭葉の損傷による特徴的な症状です。つまりいかにも「頭が悪い人」になってしまった様に見えます。元気な頃には賢くしっかりした方がこの様な別人格に変わってしまうのはご家族としては本当に悲しいことでしょう。 そこでこの症状に対する鍼治療ですが、頭部(頭蓋骨と頭皮の間隙)のツボに鍼を打って血行促進を目指します。首や肩のコリも取り去って頭に血液を送り込んでいる椎骨動脈、内頚動脈の血行をもスムーズにします。 この様にして前頭葉も含めた頭部全体の血行を促進して脳内の酸素量を増やし損傷レベルの改善を目指します。もちろん人間の身体は全身バランスが何よりも大事ですから頭部だけの血行を促進する事を目指すのではありません。 頭のてっぺんから手先足先まで全身の血行の改善が必要なのです。特に手足など心臓から遠い末端部の血行をスムーズにしないことには全身の血液循環は良くなりません。そうでないと同じ様に身体の尖端(末端)部でもある頭部の血行をも改善することは難しいのです。 もっとも実際にどの程度改善されるかは年齢や前頭葉のダメージレベル、鍼に対する反応力等によって個人差が大きく、もちろん鍼灸師の技術力にもより、実際に行ってみなければどの程度改善されるかは分からないと云うのが正直なところです。 しかし今までにホームページを通じて皆さんから頂いたメールから察しますと、日本では頭部に鍼を打つ治療を行う鍼灸師さんの実数は決して多くない様ですので、鍼灸を受けようと思われましたら鍼灸院さんに予め治療経験の有無を確認してから診て貰って下さい。 取り敢えず、ここではそれまでに直ぐに貴女が出来るツボ療法をご紹介致しましょう。 このツボは昔から有る中国のツボではなく韓国で発見された、手の平で全身の疾患を治すツボです。ご存じと思いますが、耳のツボ、足の裏と言うように身体はどの一部分も全身の情報を内包しているのです。例えば血液がDNAを始め多くの個人情報を有していることは誰でも知っています。 その丸ごと個人情報である血液が全身を巡って養っている体の部分も当然ながら個人情報の集積地であるのです。つまり個人情報を集めた血液が末端に集まって養っている「手のひら」にも前頭葉の損傷を表現している部分が有るのです。 もちろん耳や足(耳ツボ、足裏のツボ等々)にも有るのですが実際に脳の反射領域を調べると手との関係の方が耳や足よりもより脳内の広い面積を占めて密接に繋がっていることが現代医学でも証明されています。つまり手に対する刺激は身体のどの部分に与えた刺激よりもより確実に脳に伝達差されていると考えられるのです。 と言うわけで「手のツボ」も適切に行えば十分に脳の治療が可能なのです。 但し「手のツボ」は必ずしも万人がきっちりと同じ位置に決まっている訳ではないので、しっかり本気で触って「その人のツボ」を探さないといけません。 手のツボで治す方法: 爪楊枝の先が尖っていない方で中指の尖端を軽く1分程度擦ります。場所は画像を添付していますのでよく見て下さい。 以下の3点の刺激で脳全体の血行を促進して下さい。
特に前頭葉の状態を表現してる中指の前先端部分を擦りながら、そのエリアから特に涙が出るほど痛い点(約1ミリ)を探して約1分間痛みを我慢して押し続けます。 損傷が激しい場合はツボに当たると鋭い痛みで思わず悲鳴を上げるはずです。 脳損傷が有る方の場合は損傷部分を表している「ツボ」に当たると反射的に痛みでのけぞります。こののけぞった点に印を付け爪楊枝で押して刺激します。 痛いので嫌がると思いますが1分間だけ我慢して貰います。 これを毎日行っていると意識が徐々にはっきりして来る可能性が有ります。(涙が出るほど痛む点が有った場合) この方法は「涙が出るほど痛む点」を見付けるのが「コツ」です。 見付けられないと残念ながら効きません。 今までに千人以上の方々に指導してきましたが、実際にはツボを見付けられない方が多く、結局は私が手取り足取りでお教えしながらやっとの事で悲鳴を上げる点を探し出しています。 頑張って下さい。 |
ツボ探検隊の表紙に戻る |