> 名前 =nobbys > 性別 = 男性 > age = 40to49 > メッセージ = > 西洋医学的鍼灸と東洋医学的鍼灸とは全く異なるものなのでしょうか。 > とある病院の中のリハビリ施設に、療法士と並んで鍼灸師の方がいらっしゃいま > して、病院だけに、西洋医学的鍼灸処置をされるのではと思っております。電気 > 針治療なるものをされているようです。 > ツボ探検隊様のサイトでは、東洋医学的処置をご紹介されており、私としてはそ > ちらの方が歴史もあり、技術力や効果も高いものが得られるのではと感じている > ところです。 |
> 西洋医学的鍼灸と東洋医学的鍼灸とは全く異なるものなのでしょうか。
鍼灸は厚生労働省の管轄する養成学校で最低3年間学び、各学校での卒業試験に合格した者だけが、(鍼灸大学の場合は4年間)年に1回実施する国家試験の受験資格が得られ、その試験に合格した者だけが施術を許される免許制度が採られています。 正確には「ハリ師免許」 「きゅう師免許」と国家試験も免許も分かれています。 この様な事情から鍼灸を学ぶ者は、すべからく西洋医学を医学の基本として学びます。 現代の医療の根幹はあくまで西洋医学で、これが十分に機能しない時にのみ、バイパスの鍼灸などの代替医療に需要が来るのは紛れもない現実ですから、鍼灸師も西洋医学を中心に学ぶのは正しいのです。 更に言えば、コンセンサスを得るのが困難な古典的中国医学の診断術が、資格取得の受験問題の主軸に成ることは、そもそも有り得ないのです。 つまり、鍼灸資格取得試験に直接は関係のない、中国医学理論に則った治療法は、あくまで国家試験に合格して鍼灸師になってから、各自が古典医学研究会に入会したり、師匠についたりして独自で学ぶのです。 回りくどい表現になりましたが、要は、我々が鍼灸において中国医学的診断と治療を行う場合も、同時に西洋医学的視野からも必ず身体を診ています。 中国医学理論で診断治療を行っている場合も、症状によって適時、ツボとは別の西洋医学の病理、解剖、生理学的見地からの鍼治療を加えているのです。 これは中国医学理論で鍼灸を行う者は、もちろん中国の鍼灸医師も同じように行っています。(この場合の鍼治療に対しては、電気を流すことは概ね有効です。) つまり逆は、ほとんどあり得ないと言うことです。 西洋医学的視野から身体を診る術しか学んでいない者には、西洋医学では治せない病気は、やはり鍼灸医学で治すことが難しいといえます。 リハビリ病院や接骨医が行う、主に運動器疾患の鍼灸治療は、大部分が、この様なもので、鍼灸の可能性の一部だけを行使しているとお考え下さい。 必要に応じて、鍼灸による、精神疾患の治療などを行う事は先ず無いのです。 (鍼灸が他の代替医療に比べても、比類無き価値は、西洋医学では薬物治療に頼るしかないストレス・精神疾患などに、気の巡りの調整を行うことで、非常に高い効果を持つことだと私は考えています。) |
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