★  交通事故後の後遺障害  ★
> 名前 = R・H
> 性別 = 女性
> age = 40to49
> メッセージ =
> はじめまして。てんかんの治療についてお聞きします。私の主人(37才)は3年前に交通事故に遭い、脳挫傷で右前頭葉をピンポン玉程度切除しました。幸い麻痺などはないのですが、後遺障害として、てんかんと高次脳機能障害(脳室拡大)が残りました。手術直後から抗てんかん薬を 飲んでいるのですが、術後7ヶ月目から15ヶ月目の間に発作が5回ありました。5度目の発作の あと投薬量を思いきって増やし、その後の2年間は発作は一度も起きていません。
が、脳を切除 した傷あとにてんかんを起こさせる脳波がたくさん出ているので、薬は一生手放せないだろう、 と医師に言われています。このようなケースでも、鍼治療や中国医療は有効でしょうか。その場> 合、その治療が有効である、または必要である、と示談の相手に対して証明できるでしょうか。
> また、鍼治療や中国医療に理解のある脳神経外科のドクターをご存知でしたら、ぜひご紹介いただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。


こんばんは!ツボ探検隊の松岡です。
中国医学にはてんかんに効くとされる脳神経細胞の回復に役立つ治療薬が数多く有りますが、日本ではその様な医薬品の存在をまったく認めておりません。

鍼治療も効果が有り、これも個々の鍼灸師が行っておりますが、日本の鍼灸師は私の所もそうですが、内科、精神科、整形外科、皮膚科、婦人科、小児科、耳鼻咽喉科、泌尿器科とほとんどの科目の患者さんが来院します。
ですから、何処の治療院でもてんかん治療について正式な統計データとして認められる程のまとまった人数の治療を行っていないと思われます。(ちなみに中国のデータでは何処の医療施設でも80%以上の有効率と記載されています)ましてや大多数の日本の鍼灸師は本格的なてんかん治療を行った経験すら無いのが現状です。何故ならば日本では鍼治療は先ず第一に「痛くない治療」をモットーに掲げている程ですから、針を深く時には激しく刺して行わないと効果が無い難病治療はそもそも安易には行えない環境に有るのです。
鍼灸は既に効果を実験により約束された薬物治療と違いまして、個々の鍼灸師が自分の腕に針を持って患者さんの身体に言わば好き勝手に(?)針を打って治す治療法です。例え全く同じツボに針を打っても打つ人のテクニック次第で効果が天と地ほども違う治療法なのです。 従いまして個々人の能力次第で、治せる病気の種類や数が全く違って来ますから難病治療に対しては「有効である」という正式な証明は、なおさら誠に難しいと思われます。

現代医学でも日々発達の著しい尖端領域の一つである脳神経外科と外科学の未発達な中国古典医学はほとんど接点が無く、あいにくと理解のある医師を捜すことは非常に難しいと思います。
多少はご理解が有る事を伺える医師も関東に1人、関西に1人知っておりますが、どちらも実際に中国医学を行っている方ではまったく有りません。関東の脳神経外科医はお父上(故人)が元中国医学の専門家であった方で、関西の脳神経外科医は私の知人です。

以上の事柄により、鍼灸治療をお試しに成られる場合は日本では効果が公に証明されていない「てんかん」を治す目的ではなく既に保険でも効果が認められている首や肩、腕、腰などの身体症状に対して鍼灸治療を行う、という旨の許可を掛かり付けの医師に貰うと保険の対象に成ると思われます。交通事故の保険による患者さんは当院でもたくさん来られますから、これは少しも珍しくありません。 ご主人の将来のことを考えますと、鍼灸治療を併用されて副作用の有る坑てんかん薬の分量を出来るだけ減らす方向に持っていく事は大事だと思います。
  
 


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