★ 瀉血後のトラブル ★
> 名前 = SHIORI
> 性別 = 女性
> age = 30to39 
> メッセージ =
> こんばんは!こちらのサイトがあってなんだか安心しました。いま、困っています。他の方の質問も拝読しましたが、ちょっと私の場合はケースが違うようなので、是非アドバイスを伺いたいと思い、メールを書いています。
> 3月の上旬に病院内で針を受けました。生理後から排卵日までの偏頭痛がひどく、じんましんや肩こりなどの症状もありましたが、2月からはじめた針治療でみるみる元気になってきました。ですから、心身共にそちらの病院の院長も鍼灸師さんも信頼していたのですが、いきなり瀉血されたのです。場所は二カ所。偏頭痛で一番痛い左後頭部と、肩胛骨の間にある背骨の真横。事後承諾で驚きましたが、針の腕が確かなもので疑いもしなかったのですが、翌日から 背中全体がひどい痛みに。ジャンプすると背骨に響くのでヘルニアかと思い整形外科に行っても問題なし。で、いつもの病院に行くと「瀉血で炎症を起こしたのかも。髄膜が吸い玉の圧力でよれて炎症を起こしたかも」と細菌感染を防ぐ抗生物質を10日も飲まされた上、(このあ いだに日常生活は出来るほどに治癒していた)「よくなるから」と言ってレーザーを当てられ ました。が!そのあと、いまに至るまで左腕が痺れています。ずいぶん動くようになりました が、そのあとは怖くて病院に行ってません。わたしは整形外科に行くべきでしょうか?とはいっても皮膚の上での炎症は全くありません。現在痺れ・動かしにくさはありますが、運動しな い限りは余り気になりません。(運動すると左の方や背中が痛みます)> 他の方とのやり取りで「針は神経を傷つけるかのうせいはひくい」と仰ってましたが、瀉血で は如何でしょう?アドバイスをお願いします。
>  


ツボ探検隊の松岡です。
さて現在のご様子は如何でしょうか?
おそらくメールを頂いた日に比べると随分と改善されているのではないでしょうか。瀉血に関してですが、瀉血道具も実は色々な種類があるのです。大まかに云うと治療に使う鍼に比べて少しだけ太い鍼をチクっと刺して血液を出す場合とちょっとした刃物様の金具で鬱血している所の皮膚を切って血液を出す場合と有ります。(中国ではこの様な瀉血が多い)貴女の場合は一体どの様な器具でされたのか分かりませんので、お答えしょうがないのですが、一般に瀉血は静脈が鬱血している部分を狙いますから神経や筋膜を傷つけるほどの深さまで皮膚に刺す必要はないのです。既に回復基調に有る貴女には尚更大きな損傷を与える程の瀉血を行ったとは思い難いのです。

但し、その鍼灸師さんが犯した大きな誤りは「インフォームドコンセント」と云いますか「瀉血」という僅かながらも皮膚を傷つけて血液を出す治療法を選択するに当たって患者さんである貴女に対してその目的と効果について十分に説明する義務を怠った事でしょう。
(もっとも偏頭痛を患う患者さんは一般にデリケートな神経の持ち主が多いのですから、私ならば「瀉血」はちょっと躊躇します。しなくても貴女の症状は相当に改善されていた訳ですからね。但し現実問題として「感染」の危険性から瀉血を行わない鍼灸師が増えているのが世界的潮流です。)

とにかく貴女は何の説明も承諾も求められず「瀉血」が行われた事を知って大いに驚き不安を強くかき立てられたのでしょう。この事が事後反応を重くして回復を遅らせている様に思います。
恥ずかしながら私どもも経験が有るのですが、患者さんがひとたび疑心暗鬼に陥ると治るものも治らない何とも不可思議で理不尽な反応が患者さんの身体に次々と起こります。正に”人間この未知なるもの”です。

「瀉血」により貴女の身体が何らかの強い反応を示した可能性はありますが、その後十分に貴女の身体を観察すれば抗生物質やレーザー治療の必要が無いことも実はよく分かっていたはずです。しかしひとたび貴女に起こった症状に相応しい改善策が見つからなかったのでしょう。

ここで貴女への私の希望としましては今後は治療に対して必要十分な説明をして貰うことを条件に申し出て、もう一度今までの病院で鍼治療を受けて頂きたいのです。たった一回の瀉血までは十分な治療が行われ貴女はみるみる元気に成って来られたのです。かの鍼灸師さんも貴女の件ではきっと大きな反省と一層の勉強をされたはずで、ここは是非とも失地回復のチャンスを与えて上げて欲しいと思うのです。



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