標高4500メートルの険しい山地で、酸素が平地のたった三分の一、という過酷な環境で暮らす人々の身体には、精一杯の環境への適応を示しながらも、やはり相応の厳しい負担が、多くの方々の健康を脅かしていたのです。
高所による乾燥した冷たい空気が引き起こす咽喉炎、気管支炎、雪眼炎(眼の日焼け)に加えて、
頭痛、心臓疾患、眼病、足腰を傷めた方々などが目だっていました。


鍼を打つ医学博士:宋建華医師 北京から医師団として同行した婦人科医の診察もありました
治療を待つ人の整理をして下さってる仏教寺の大師様 外では多くの人たちが鍼治療の順番待ちをしていました。
スタッフは数分おきに酸素吸入をしなければ、酸欠で倒れる状況でした。 険しい山肌で車を使わず生活する人たちには、膝の故障が、もっとも多い。
飲料水をはじめ、どんなに重い荷も担いで運ぶので、肩や腕を故障した人たちも非常に多かった。
肩から腕、背中に数多い鍼を施した女性

十分な野菜が育たない高地なので、肉食に偏った食生活になります。その為か胃腸病も多かった。 足の悪い人たちが余りに多いので、ずらっと一列に並んで頂いて留施中、壮観!
お尻に大きなお灸の跡が残っています。実は多くの方々にお灸の跡が有りました。医師もいない、薬草も育たない土地では、確かに、お灸は最も有効な治療法です。昔の日本も貧しい山間部の村は、同様にお灸で病気を治していたのです。 酸素の薄い所に暮らす人には、多くの酸素を必要とする脳にも負担が掛かります。慢性頭痛の方が多く見られました。この方は雪眼炎の鍼も打っています。
頭痛、肩、腕、膝に施鍼しています B型肝炎の鍼をしているお坊さん
強い紫外線は年齢以上に深い皺を作っています。 顔だけが日焼けして深い皺が見られますが、年齢はまだ50代だそうです。

高山病に苦しむボランティア一行が受けた鍼治療

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