★がんこな手の湿疹★

名前 = taro
性別 = 男性
age = 30to39
メッセージ =
> こんにちは。
> 手の湿疹で5年以上も悩んでいます。皮膚科では、手湿疹・かんぼうと言われました。
皮膚科の薬>もほとんど効果がなくネットで、よく効くと言われている薬もほとんど効果がありません。
漢方薬もいい答えがありませんでした。ほかにどんな治療法があるのかもわからずにいます。
ツボで改善 されるケースがあればと思いメールさせていただきました。
なにかよいアドバイスがありましたら> 教えてください。よろしくお願いします。


ツボ探検隊です。多忙にかまけて、返信が大変に遅れた事をお詫びいたします。

鍼灸では湿疹をはじめ皮膚病は、簡単に言いますとお腹のトラブルと考えるのが一般的ですが、血行障害(お血)、ホルモンのアンバランスによる湿疹もよく見られます。

その為に肝臓、胃、大腸、小腸などのツボを主に用い、時に血行障害や内分泌に関係するツボも加えます。
これらのツボへの刺激方法としては「押す」よりもアルミホイルを貼る方法が簡便な割に効果が高いのでもっぱらお奨めしています。
(力まかせに「押す」ことで親指の骨折など新たなトラブルが起きているとの報告が少なからず上がっています。)

もしもこれで効果が出ないときは湿疹やニキビは鍼治療で効果の現れやすい症状ですから、鍼灸専門院で治療を受けられることをお奨めします。

(私の治療院でも肩頚腕症候群や腰椎椎間板ヘルニアなど皮膚病とは全く関係ない他の疾患で通院していた方々の慢性的な湿疹や頑固なニキビなどが目的の疾患を治療する内に知らぬ間に一緒に治っているというケースに事欠きません。
先にも述べましたが、皮膚病は一般に現象が起きている皮膚そのものに問題が有って起こる病気ではありません。
皮膚トラブルを起こしている原因は体表ではなくむしろ体内にあるのですから、皮膚に薬を塗る療法ではなく全身疾患として認識し、内臓の働きを整える、つまり自律神経を本来の有るべき状態に戻すことが皮膚病治療としてもっとも肝要なはずです。
これには元来より全身のエネルギーバランスを整えることを治療の主眼とする鍼治療がピッタリ合っているということなのでしょう。でないと他の疾患治療に連れながら長年の皮膚病が治っていく説明が付きませんからね。)

★湿疹のツボ★  
アルミホイルを直径3㎜程度に丸めてセロテープでツボに貼り付けます。剥がれたら、再び貼り数日間放置しておきます。 
自分で貼れる位置にあるツボだけを記していますが、
ツボの数が多いので痒くなってはいけませんから、ツボを2グループに分けて数日間毎に交互に貼って下さい。
一応1週間は毎日貼ってみて、その後の1週間は貼るのを休んで湿疹の様子を見て下さい。

①のグループ
(両手両足)
●曲池(きょくち) ●足の三里(あしのさんり) ●三陰交(さんいんこう)

②のグループ(両手両足)
■合谷(ごうこく)  ■太衝(たいしょう)
★血海(けっかい)
 ここを押してみて痛みが有れば血液やホルモンバランスに問題があると判断しこのツボも加えて下さい


①グループ
曲池(きょくち):
 肘を曲げて出来る横筋の外側の先端の陥凹部

●足の三里(あしのさんり):
 むこうずねの骨の外側を膝から3寸(約5~6センチ)下がった所

●三陰交(さんいんこう):
 内くるぶしの上約5センチの所 腓骨内側面の後縁

②グループ
■合谷(ごうこく):
 手の親指の骨と人差し指の骨の交点から少し上の陥凹部

■太衝(たいしょう):
 足親指と人差し指の間をたどり、二つの骨が出会う所

★血海(けっかい):
膝骨(膝蓋骨)の内側の上縁から上に 上がった約2寸(だいたい5cm)の所。
膝を曲げてつぼを取ります。
ここを押してみて痛みが有れば血液やホルモンバランスに問題があると判断し このツボも加えて下さい。

湿疹が有るときは以上のツボには何らかの感覚的反応が出るものです。
必ずツボと思われる部位は押しながら、痛みやかゆみ、色艶など皮膚の状態など確認して下さい。
                                              05.10.26


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