名前 = today 性別 = 男性 age = 20to29 > メッセージ = スポーツトレーナーについて、興味があって、色々と知りたいのですが・・・。 特に、白石宏さんが、この前テレビに出ていて、興味を持ちだしました。 まず、スポーツトレーナーになるには、どうすればいいのですか? 免許や資格や、学校など。 もし、スポーツトレーナーになるならば、病院勤務などではなく、直接ある選手などについて、その人のケガなどを治して、力になりたい。 その人のケガを治すだけでなく、治して、以前の記録やレベルに復活して、はじめて治療したと言える、という白石さんの考えに、興味を持ちました。 そして、主に、鍼で治療をしているようだが、その鍼治療も、ツボを刺激するのではなく、痛い個所を直接刺激して、治すという、普通とは違った方法を、勉強して身につけたようなのだが、普通の鍼の資格を取るのと、違うのか? 鍼の資格を取るのも、どういった方法があるのか? 現在は、現役でスポーツをしているため、すぐ、スポーツトレーナーに、なるというのは無理なのですが、現役をやめたあとの、手段として、スポーツトレーナーの道を、少し考えているので、今から、そういった知識を頭に入れておきたい。 だから、自分が今、現役でやりながら、勉強していけるものなのか?色々聞きたくて、メッセージしました。ご返事お願いします。 |
today様へ 今日は! ツボ探検隊の松岡です。 スポーツトレーナーの正式な資格は日本には無いですね。 それで、指圧やあんまマッサージ、鍼灸の資格を持った者が各種スポーツ団体や医療施設などにトレーナーとして雇用されているのが現状でしょう。 そして各自がそれぞれのスポーツに適した方法を、アメリカのその種の書物などを参考にして独学で研鑽を重ねておられるのだと思います。 でも将来は本物のトレーナーの需要が増加する可能性が大きいということで講義の内容や実体は知りませんが、最近スポーツトレーナの養成機関が首都圏に出来ているようですよ。 しかし 指圧マッサージや鍼灸なら鍼灸専門学校や鍼灸短大や鍼灸大学に行かないと国家資格は取れないです あなたの希望はプロ選手専属のトレーナーでしたね。 現実には専属トレーナーを私的に雇える選手って日本の場合は余りいないんじゃないですか? おそらく白石氏も(私もあのTBSの番組見ましたよ) あの陸上選手の専属トレーナーとしては経済的に割りに合わないのを承知で行っておられると思います。 その分を鍼灸治療院で賄っておられるのではないでしょうか。 プロ選手の専属トレーナーとしての実績とネームバリューで治療院はきっと繁盛しておられるでしょうからね。 専属トレーナーの収入だけでは経済的にはかなり苦しいはずです。 白石氏の治療方法ですが、TVナレーターのコメントで「痛いところに鍼を打つ」ことが如何にも特別な事のように言っていたので苦笑してしまいました。 あれを見た鍼灸師は皆さんそうだと思います。 痛いところに鍼を打てば良いならいとも簡単な事で、鍼灸医学の古典書など読んで経穴(ツボ)の勉強をしなくて良いわけですから。 しかし、それだと身体のどこも痛くない内科や精神科、皮膚科(特にアトピーなどアレルギー性)の病気は鍼で治らない事になってしまうでしょ。 彼の場合は「病人の治療」ではなくて、あくまで「特別に健康なスポーツ選手」を相手の鍼治療ですから特に経穴の勉強をしなくても「痛いところ」に打つだけで良いのでしょうね。 あれを見て私は白石氏は伝統的な鍼の勉強をやってないのだろうと思いました。 おそらく、鍼灸学校で鍼の打ち方を習ったので、それをそのまま彼のトレーナー時代にマッサージなどを行っていた筋肉の痛い所つまり、損傷の起こっている部位にマッサージなどの代わりに鍼を打っているって事だと思いますよ。 あのTVのサブタイトルは「神の手を持つ男」だったでしょう? でも私は彼の場合は「神の目を持つ男」が正しいのではないかと感じました。 確かに、同じ痛い所でも鍼の打ち方次第で返って余計に悪くなってしまう場合もあるのですから、選手の呼吸のリズムに合わせて丁寧に鍼を打っておられるのでしょうね。 損傷した筋肉に鍼を打つ場合は、患者の呼気(息を吐く)の最後と次の吸気(息を吸う)の動作に至るまでの、ほんの一瞬の無呼吸時を利用します。 この時を逃さず鍼を打って筋肉の炎症を鎮め、癒すのが治療を成功させるポイントです。 白石氏もきっとこの様に治療を進めておられるのでしょう。 「神の目を持つ男」と言うべきだと思ったのは、損傷した筋肉に鍼を打って治す事自体は別に「神の手」と言うほどには特別な技術が要るとは思わないからです。 例えば最初に彼が鍼灸の勉強を始めたきっかけを思いだして下さい。 他の鍼灸師さんが瀬古選手に鍼を打った事で瀬古選手の勝利に貢献したことへのショックだったでしょう? 白石氏がアメリカで学んだトレーナー技術を駆使してもどうしても出来ない事をその鍼灸師さんが鍼で行ったという事でしたね。 でもその瀬古選手を治療した鍼灸師さんは「神の手」とは呼ばれていませんね。 損傷した筋肉に鍼を打つて、その筋肉を治すだけではダメなのですね。 本当に白石氏が偉大であるのは、やはりトレーナーとしての長年の勉強から得た、「強いスポーツ選手の身体(骨格や筋肉)のあるべき正しい姿」を熟知している事だと思います。 常にその有るべき正しい姿に成るように、身体のわずかな歪みも見逃さず選手に必要な全体像を目標にして筋肉の調整を鍼でやっているのでしょう。 筋肉が損傷したり衰えたりして弱体化すると身体のバランスが崩れますから鍼を打って、身体を正しい形に持って行くことで選手の筋肉は無駄なく最大限の能力を発揮出来るのです。 その選手にとっての最も筋力を発揮できる正しい骨格や筋肉の形、姿を発見する「目」を持っている事こそが私は彼の偉大さであると思います。 やはり彼は「偉大な鍼灸師」ではなくて、「偉大なトレーナー」なのです。 「鍼灸師」なら損傷した筋肉の治療は行っても、その筋肉がもっとも能力を発揮する、つまり筋力のより一層の増強を念頭に置いた鍼は打たないのが普通ですから。 「神の手」よりは「神の目」というのはそういう観点(?)からです。 でももし彼が、鍼灸医学をより本格的に勉強されるならもっと凄い世界一のトレーナーに成る方法があるんですよ。 それは、「精神をコントロールする鍼」をマスターする事です。 実は試合前の不安やプレッシャーなどのマイナス思考を消す事が鍼で出来るんです。 同じく、入学試験前のプレッシャー、失恋の悲しみ、子供や家族、配偶者の死の悲しみ、なども消す方法があるのです。 これは私の友人で中国で精神病治療専門に何百年も続いている鍼灸医家の家伝の秘法で、精神分裂病、躁鬱病、多重人格、人格乖離症などの鍼灸治療方法の応用編なんです。 暴れ狂っている精神分裂病患者を押さえつけて鍼を打って治すことに比べれば、マイナス思考を消すぐらいは簡単なのでしょう。 実は私も現在必死でこれを勉強中です。 実際に鍼を受けた鬱病患者によると、いつものように「マイナス思考モード」に自分で入って行こうと頭の中で格闘してもブチッブチッと思考が切断されてマイナス思考がどうしても連続して繋がらず維持が出来ないそうなんです。 そうこうしていると、いつの間にか妙に頭が清々しく成ってきて、別に理由も無いのに何か楽しいことがこれから起こる予感を感じ始めるそうです。 これって凄いでしょう? 本当に中国でも誰も知らない方法らしいですから白石氏が学べば鬼に金棒でしょうね。 すみません、回答が少しマトを外していますね。 お詫びという訳でも有りませんがサッカー全日本のトレーナーのページのアドレスを調べましたので記します。ご訪問下さい。 http://www1e.mesh.ne.jp/soccer/library/special/n20/monthly.html では初心貫徹でガンバって下さい。 |
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