★ 指関節を鳴らすクセ ★
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はじめまして。自律神経失調症による過敏性腸症候群に悩んでいます。32才。女性です。 手のつぼのコーナーを拝見させて頂いてきずいたのですが、幼いころから関節をポキポキならす癖があって、薬指が(特に第二関節の部分が)親指と変わらないほどとまではいきませんが、異常なくらい太くなっています。 指は全体的に細いです。 薬指のつぼのところを見ますと、自立神経や内臓の調子など、自分の悩んでいる症状とほとんど全部同じだったので、驚きました。 指の変形のせいで、体調が悪くなっているということはあるのでしょうか? その場合、どのようにすればよくなるのでしょうか? よろしくお願いします


ツボ探検隊の松岡です。
さて早速ですが、ご質問に関して;
指の変形によって貴女の現在の症状が出ているかどうかの可能性ですが、ゼロとは言えないかもしれませんが限りなくゼロに近いのでは無いでしょうか?
やはりごく普通の良く在る(失礼!)「心身症」と言いますか、神経症状の様に思います。
たまさか万が一でも指ポキが原因であったとしても治療方法は何ら変わりませんから、それを追及しても余り意味を成しません。
 
そもそも指の関節をポキポキ鳴らす癖そのものが不安定な落ち着かない精神状態を示しています。
幼い頃から神経の過敏なデリケートなお子様だったと思われます。
もっともその幼児の頃からの落ち着かない精神状態が胃腸など内臓の働きのバランスの崩れが原因で起こっていた可能性は十分に有ります。
幼児はお腹の具合が良くないと気分まで落ち着かないのです。(幼児に限りませんが・・。)
ニワトリが先か卵が先かって事ですね。 
幼児の胃腸機能などは先天的と言いますか遺伝的要素も大きいので原因を追求すればキリがありませんね。しかし何度も繰り返して恐縮ですが、鍼灸で行うツボ治療は過去がどうであっても現状が全てですから変わらないのです。鍼灸では中国医学的に表現しますと全身の「気血」(血液や体液などの水分+気体エネルギーなど)の流れを改善する治療に成ります。
 
よく「うつ病」と言いますが「うつ病」の「うつ」とは「憂鬱」の「鬱」ですが、「鬱」とは元来の意味は「木が茂り過ぎて太陽の光が森の中に入らない」との語源から「エネルギーが滞って身中を流れない」状態を指します。
つまり「うつ病」とは「何らかの理由で体内の「気」(エネルギー)がスムーズに流れないで詰まって澱んでいる病気」と言うことです。これは「気が晴れない」と表現されている通りです。
「うつ病」ではなくて「心身症」でも中国医学ではやはり「気の鬱滞」を解く事を第一目標として治療を推し進めます。もちろん「気」と表現する気体エネルギーに関わらず、血液循環やリンパ液などの体液、水分代謝の改善も心身症の治療に非常に重要です。
中国医学では「水分の滞り」は「痰」(たん)と表現して、「痰」もやはり心身症に至る重要なファクターと考えられています。治療はその道の専門家にお任せになるのが一番だと思いますが、手前味噌ながら鍼灸は薬を使わないので副作用の心配がない分だけお勧めです。
 
また取り敢えずご自分で行う場合ですがTFT療法はお試しになりましたか?
TFTとは精神科鍼灸治療のツボを上手く使って治す、アメリカの精神科医が考え出した治療法ですが、指でツボを叩く、誰でも直ぐに出来る点でとても優れていますね。 お勧めして改善された旨のメールもよく頂きますよ。
下記ページでご紹介していますのでお試し下さい。
 
 
TFTが効を奏さない場合は専門家の門を叩いて下さい。
 

自律神経失調症から、過敏性腸症候群に悩むものです。 
お忙しいなか、丁寧なお返事を頂きどうもありがとうございました。幼児は胃腸の調子が悪いと、落ち着かなくなるとのことですが、子どもの時から胃腸が弱く(生まれてた時に、幽門狭窄症で四歳の時にヘルニアの手術をしました。それにすごい偏食でした。) 
いつも人の顔色を伺う神経質な子だったので、すごく納得してしまいました。精神状態と胃腸は深い関係があるんですね。 
今は胃腸の様子が悪いので、気分がすぐれない。不安感が強くて胃腸に悪影響の悪循環ですが、先生のホームページを参考にさせて頂いてとりあえず自分で頑張ってみます。 あと、鍼治療は痛くて怖いイメージがあったのですが、自分の症状にとても良さそうなので、挑戦してみようと思います。 ありがとうございました!


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