> 名前 = T.T > 性別 = 男性 > age = 20to29 > メッセージ = > 初めまして。 > 例えば素人が頭のツボをマッサージした時、ツボを刺激したことによって押された人が後から気分が悪くなってしまうことはありますか? |
ツボ探検隊の松岡です。
早速ですが、ご質問に関して ツボ刺激の後で気分が悪くなることは「実は」良くあります。これはツボ刺激で明らかな変化が身体に起きたのですから、逆の意味でのツボ効果の証しとも言えるのです。 気分の悪くなった人はむしろ他の人よりもツボが良く効く人なのですから、適切な刺激を行うとたいていの病気はツボ刺激で治る、つまり薬の要らないタイプの方ですね。 と言いますか、薬を使う場合も注意しないと副作用が出やすい方とも言えるでしょう。 確かに頭のツボは頭蓋骨を通して中枢である脳に刺激が及ぶので非常に良く効くかわりに刺激に敏感な人に対しては刺激量がちょっとでも越えると却ってバランスを崩し具合が悪く成りやすいのです。 但しツボ刺激で起きた気分の悪さは正しい処置をすると必ず元に戻りますから、心配は要りません。 横になってしばらく安静にしているとだいたいは直ぐにおさまるのが普通なのですが、超過敏体質の方ですと中には違和感が数日続く人が居ます。 この様な際の処置方法ですが、一過性にしろ身体機能のバランスを崩したのですから、今度は崩れたバランスを整える働きを持ったツボを刺激して元に戻します。 これには様々なツボが用いられますが、見付けやすいのは手のツボの腋門(えきもん)でしょうか。 このツボは骨と骨の間の凹みに有りますので、ここに指先を押し込んでじっくり揉んで下さい。 それでもまだ気分が悪いようならばそこから上がった「外関」にも刺激を加えて下さい。 お腹に違和感を強く感じた場合は「足の三里」も良いですね。悪心が強いときは「太衝」も加えて下さい。 身体のどこの部位にしても刺激療法の効果レベルは受ける人の感受性(受容度)に依存します。刺激量が足りないと何ほどの効果もなく、過ぎると逆に症状が悪化します。自律神経が不安定な人ほど刺激量の受容度に余裕がありません。(車のハンドルでいう「遊び」の部分が無い) 私など、それを生業とする者は個々の患者さんの受容度を読みとって適切な刺激量を図るのですが、それはもっとも経験を必要とするところです。(自戒を込めて・・)
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