2003年4月広東省から香港を経て北京へ SARS(重症急性呼吸器症候群)ウイルスは首都北京をパニックに陥れました。治療薬の研究も始まっていない、ウイルスの正体すら不明のこの時期に果敢にも医師として中心的治療活動を行ったのが紅十字会であり、この施設から育った医師達だったのだそうです。彼らによる命がけの治療活動が奏を効しウイルスの蔓延は予想よりも遥かに少なく、素早く騒動が鎮静化した事に対する賛辞から国家表彰を受けました。これは隣国:日本のみ成らず世界中が彼らに感謝すべき偉大な功労であろうと思います。 |
診療所内部 中医学診療室に加えて「化検室」など現代医学の精密検査室も有ります。 |
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空いている入院室を診せて貰いました。入院室は世界中から患者さんが来ているので常に満室状態で、空いている部屋を撮影できるのは幸運らしい。 |
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マットレスが広い治療室内に敷き詰められた珍しい光景です。ここでは「気功」や「すいな」治療が行われます。 | |
「八卦神功」とはこの萬センター長が開発した気功術で、日本にも萬氏の来日時に教えを受けて気功師に成っている方々が大勢いるそうです。 気功術=中国医学が考える健康の基本(モットー) 全身を滞ることなく生命エネルギー(気)が巡回しているること。「気」を紡ぎ、バランスを損なわない事等々印されています。 |
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太極殿 「太極」の解釈も色々ありますが、「万物発生の源」の意味や「極上」の意味もあるようです。 中国医学の歴史的名医の肖像画を飾っています。中国では伝統医学病院ではより良い医療を目指すシンボルとしてこの様な肖像画がどこでも飾られています。日本では明治維新後に伝統医学を法律で完全に排除した経緯から日本のどんな病院にもこの様な肖像画は全く見られません。しかし日本にも名だたる名医は居たのですからおかしな現象ですね。 黄帝(おうてい)・扁鵲(へんじゃく)・張仲景(ちょうちゅうけい)・華佗(かだ)・李時珍(りじちん)等々いわゆる現代に伝わる中国漢方医学を築いた人々です。 |
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