★ 脳性麻痺の鍼治療について② ★

> 性別 = 女性
> age = 30to39
> メッセージ =
>> 初めまして。
> 脳性麻痺児の鍼治療を興味深く拝読させていただきました。
> といいますのは、私も昨年双子の男の子を早産にて出産し、
> 2人とも脳性まひの可能性が高い(1人は重い)だろうと宣告されているからです。
>
> 先生のおっしゃるとおり、日本では脳性麻痺に対する鍼治療は未開の分野といった感じで、
> 自分で鍼の研究をして子供に施してあげるのが確実なのかもしれないと思っております。

> ・・とは言いましても、専門学校に通う時間もお金もありませんし、
> まずは文献などで勉強して自分の体で試してみようかとも思うのですが、
> 何か良い方法はありますでしょうか?
> お勧めの文献などありましたら教えていただきたく、よろしくお願いいたします。

こんばんは、ツボ探検隊です。
正に時期を得たご質問を頂きました。
実は脳性麻痺児への鍼治療で「中国十代女傑」に選ばれている郭新志医師が、昨年末12月17日に日本の某医学会の招きで来日されたのです。
私はご挨拶も兼ねて東京に出向き、彼女と友人の医師共々銀座のデパートや東京タワー等々にお連れし、短いながらも東京案内をさせて頂きました。
この時に彼女の活動が報道されたテレビ番組ばかりを集めたDVDを貰いました。
(郭医師の豪快な鍼治療風景など大変に興味深いDVDでした)
全米ネットワークでも彼女の病院の脳性麻痺の鍼治療が放映されたそうで、現在ではアメリカから白人、黒人様々な人種の子供達が治療に来ているそうです。

郭院長は本当に飾り気のない、おおらかな楽しい性格の女性でした。
5月に彼女の山西省太原市にある病院に是非来て欲しいと招待されましたので、中国の内陸部で遠方ですが、しっかり彼女の開発した治療法の数々を学んでくるつもりです。
5月は彼の地を訪れるのに一番良い季節なのだそうで、世界遺産の石窟寺院遺跡で有名な所ですから、ついでに観光もしようと思っています。

と言うような事情で、この5月の旅行から戻れば、また新たな治療法について、述べられると思いますが、現在は一般的な脳性麻痺の鍼治療を行っています。


郭先生の病院のホームページ(中国語簡体語フォント)
http://www.sxcp.com/zh/wen/the_news/naotan/2005-8-26/20058261756423908.htm

英語版
http://www.sxcp.com/index2.htm

治療例 ;治療前と治療後の脳のCT画像などが出ています。

ココに書かれている典型例②の男児の効果が特にスゴイですね。
8才まで歩けなかった男児が11才で郭医師の病院にて治療を開始
当時の診断 脳性麻痺 痙攣性四肢麻痺 言語障害 精神知能遅滞とあります。
漢方薬、西洋医学の薬も併用し、4年超の治療後にほぼノーマルに成ったとあります。
通常の学校に入学、卒業し、18才で軍隊に入り、軍事訓練の成績優秀者として表彰、勲章を受けたと書かれています。非常に上手く行った例だと思いますが、確かにこれを読むと、アメリカから多くの患者さんが訪れているのも納得します。

http://www.sxcp.com/dxbl2.htm




> ・・とは言いましても、専門学校に通う時間もお金もありませんし、

鍼灸学校に通う必要はないですよ。
もっとも鍼灸師になって治療施設に勤務したり、開業したいと思っておられるならば話は別ですが、「我が子だけ」を治療するのは親の責任で行うのですから、鍼灸師の資格など要りません。
私どもの治療院ではてんかんや脳性麻痺児のご両親には鍼治療を教えています。(鍼道具は実費でお分けしています)
これらの疾患への鍼治療は出来るだけ毎日、日課のように行う必要が有るので、ご両親がおやりになるのが一番良いのです。

お子様の容態を見て、出来るだけ危険性のない厳選したツボだけをお教えしていますので、鍼数も少なく決して難しく有りません。
(鍼数を少なくするので余計に治療回数が必要)

脳波の改善や視野の広がり、背筋力強化など、ご両親が自宅で行う鍼治療でも主治医が信じられないと驚くほどの効果が出ていますよ。

脳性麻痺児への鍼治療は他の病気と同じく早期発見、早期治療が基本ですから、出来るだけ早く、お近くの鍼灸院にご相談に行って下さい。



※私どもでは脳性麻痺の鍼治療については、今は出来るだけ多くの治療データを集める事に意義があると思っています。
(日本では脳性麻痺児に対するまとまった数の鍼治療データが無いのです)

(日本鍼による有効率を示す)統計的価値を持つレベルのデータ数が集積できれば、マスコミにも公開する事で、多くの脳性麻痺児が早期発見、早期治療による大きな効果を得られるばかりか、又新たに認知症など一般に罹患率の高い脳疾患への治療法として応用できるはずだと考えています。

                   2007.1.06


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