> 性別 = 女性 > age = 20to29 > メッセージ = > はじめまして。年令のせいもあるの思うのですが、最近記憶力が悪くなった気がします。そこで質問なのですが、集中力を高めるつぼってあるのでしょうか?もしあったら教えてください。 |
ツボ探検隊です。
返信が遅れて失礼いたしました。 さてご質問に関してですが、少なくとも20代は記憶力が悪くなるような年代では無いはずですが、体力の消耗、精神的疲労などが重なると、若くてもそうなる可能性はありましょう。 確か10年ほど前の新聞にハーバード大学医学部の体重と知能に関する研究結果が出ていました。同じ学生にダイエットで体重を減少させる前と後とで同じ数学の難問テストをすると肥っていた時と痩せた後で有意な違いが出たそうです。 つまり体重が多い時の方が明らかに成績が良かったと云うことで、痩せたことで脳の栄養も失われて頭脳活動が衰えた可能性が有るという結果だったように憶えています。 遺伝的にも後天的にも持てる頭脳能力を目一杯活動させるためには、ある程度肥満傾向に有る方が脳にもたっぷり栄養が行き届くので良いということになりそうます。 もっとも問題は記憶力と集中力の関係ですが、少なくともどちらも活発な脳細胞のエネルギーを必要とする力ですから、これが自在にコントロールできたら凄いことです。 (記憶力、集中力、気力・・・これらの非肉体的エネルギーが身体と脳のどんな関係により生まれるのかはおそらく未だに解明されていないと思いますが、興味津々です。) しかし、実際に私どもが行っているうつ病などの精神科鍼治療の成果から逆算すると、胸腹部の疎通(みぞおちやお腹の何処を押しても柔らかくて痛まず、すっきりした状態にする事)を促したり、首や肩、背中のコリも取り去って脳に向かう血流を改善して酸素や栄養分をたっぷり脳細胞に送り込むことが 非常に大事であると思えます。 確かに精神疾患に陥ると常に気持ちは不安定で落ち着かず、記憶力や集中力はほとんど無くなり、いわゆる頭脳労働は出来ませんので、精神疾患を治療するツボは記憶力、集中力の向上にそのまま使えそうです。 実際に鍼治療が効を奏してくると、患者さん達は集中力の要る難解な本が再び読めるように成ったと報告して呉れますので、精神科治療のツボは単に集中力を高める目的でも使えるはずです。 ご自分で出来る方法としてはツボ探検隊のページでご紹介しているTFT療法を 先ずお試し下さい。 http://www.shinkyu.com/hiki/tft.htm
最後に蛇足ながら、「気力」と「体力」の関係は意外と難しいのです。 つまり「体力」があっても「気力」がなかったり(当節増えている無気力な若者など)、 逆に病弱で「体力」が無い人ても「気力」だけは人並み以上の人が居たりと一筋縄ではいきません。 もっとも元々「気力のある人」が「体力」を無くすと持ち前の「気力」も減退するらしいのですが・・。 10年ほど前に偶然、海外青年協力隊でアフリカで活躍した人の話をカーラジオで聞きました。 アフリカの黒人原住民は「体力」は有っても「気力」の無い人が多いらしく、やる気が無い、「無気力」と云うのではなく、やる気を出して必死で頑張っても「気力」の息切れが我々よりもずっと早いらしいのです。 それでせっかく新しい技術を教えても、日本に帰国して目を離すと直ぐに止めてしまうらしいのです。学んだ技術を行う「集中力」や「気力」がどうしても続かない様で、無理して頑張らせようとすると今度はすっかり体調を崩すそうです。 凄く体力のある人もそれは変わらないらしいので、基本的には遺伝的要因が大きいのでしょうが、そこには「気力」の謎が潜んでいる気がします。 それで機会が有れば、是非にも多くのアフリカ黒人の身体をこと細かく診察したいと思ってる次第です。 そうすれば「気力」や「集中力」の意味について、ある程度は解明できるのではないかと思っています。 加えて「無気力」とは正反対の「気力の横溢」である強い精神的エネルギー「野心」の発生の謎も知りたいものです。 05.05,31 |
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