★ 過敏性腸症候群 ★
> 名前 = K
> 性別 = 女性
> age = 30to39
> メッセージ =

> こんにちは。
> 中学生の頃から、過敏性腸症候群で悩んでいます。> 電車、バス、会議、遊園地の乗り物、渋滞、、、などなど途中トイレに行けないような状 況下だと緊張して便をもよおし下痢をするのです。
> 胃腸外科に行くと良いと言わて行ったのですが、薬は効きませんでした。 自律神経失調症からきていると思います。
> 日々の生活、旅行、趣味のダイビング、すべてにおいてとても精神的に苦痛です。
> 以前、電車内で腹痛になり車内にある1個のトイレにかけこんだのですが、終わって出る と、ドアの前にはズラリトイレ待ちの列ができていました。
> 大便をするためにずっとトイレにこもっていたという恥ずかしさと、一応は下痢は落ち着 いたもののまた便意をもよおしたら、この長い列に並んで待たなければいけない、、とい> う不安などを感じるようになりました。> 今までは一個のトイレさえあれば安心できていたのですが、それ以来、トイレの数が少な> いというだけで腹痛を起こしてしまいます。
> 途中トイレ休憩のない早朝出発のスキーバスやダイビングなんかは最悪です。
> 何かあれば途中止まってくれるといっても、雪山道にトイレがあるわけでもありません。
> 一度、スキーバスで腹痛を起こし1時間脂汗を流しながら我慢しました。> でも休憩所に到着すると安心して腹痛はおさまるのです。> それ以来バスにも乗れません。> よくネットでみる自分に暗示をかける催眠療法がいいのかなと思ったりもします。でも自律神経失調症に効くツボがあるなら、自分でお灸をしたりしたいと思います。> 何かアドバイスをお願いします。

ツボ探検隊の松岡です。
早速ですが、ご質問に関して
メールにて拝見した限り貴女の症状は自律神経失調症というよりも「心身症」ですが、必ず治りますよ。
正確には自律神経失調症のツボというものは有りませんが、自律神経失調症に至った原因を治すツボはあります。
と言いますのも自律神経とは身体の内臓機能の様に循環、消化、呼吸、代謝など自分の意志と関係なく生命活動に必要な働きを調節している神経ですから、いわば何処が悪くてもどんな病気でも自律神経は失調しているはずなのですが、その原因が例えば胃が悪いとか心臓が悪いとか具体的に自律神経のバランスを崩した原因がはっきりしない、おそらく「精神的なもの」が原因の場合は、そのまま原因不明のまま結果だけを名付けて「自律神経失調症」として事実上は放置しているのです。
つまり臓器や組織に原因となる不具合が発見できないにも関わらず自律神経がバランスを崩す(=失調)のはそのほとんどは「精神的なもの」が引き金と成っていると考えられるのです。何故ならば私の治療院にも実に多くの「自律神経失調症」との病名を頂いている患者さんが過去も現在も通ってきておられますが、いわゆる「精神神経疾患」のツボ治療で皆さんが治ってることからもその事は言えると思います。
この病気は繊細でデリケートな心の持ち主が罹りやすく、いわゆる「風の音にぞ驚かれぬる」(古今集)感じの鋭敏な神経の女性に多いのです。その傷付きやすいナイーブな心で自らの自律神経バランスまでも傷つけてしまうのでしょうか。

と言うことで臓器などに具体的な問題がある訳ではないので簡単にこのツボだけを刺激すればどんな自律神経失調症も治るってツボはありませんが、逆にウオーキングなど軽い運動、ヨガ、太極拳、エアロビクス等々全身をバランス良く動かす運動や性格に合った趣味の時間を持つ心豊かな生活などどの様なアプローチからも改善効果が望めるとも言えるのです。

取り敢えずツボ探検隊サイトでは以下のツボを使ったご自分で出来る方法をご紹介しますが、至急に治したい場合は心身症の治療を得意とする鍼灸師に診て貰って下さい。
(もっとも日本ではこんな鍼灸師は滅多にいないのですが・・。日本では中国のように鍼灸医が診療科目別に営業していませんので、中国の様な鍼灸精神科医が居ないのです。)

●(ツボ探検隊的)
ご自分で行う過敏性腸症候群治療法
①指先のマッサージ(高麗手指鍼療法)
②心臓の調子を整える前腕の按摩(中国鍼灸ツボ療法)
③TFT療法(中国鍼灸のツボを使ったアメリカの精神科医が開発した治療法)
④丹田呼吸法(昔からある東洋医学的腹式呼吸法)


①指先のマッサージ
当院の患者さんで神経性腹痛で連日の様に深夜に救急車を呼ぶほどのお腹の痛みに襲われる方が居られました。もちろんあちらこちらの精神科医に掛かっても治らずに藁(わら)をもすがる思いで私どもの治療院に見えたのです。
この方の場合は私どもへの鍼治療通院は週一、二回程で後はご自分で行う指先のツボ刺激で治られました。
高麗式手指のツボ刺激は素人の方が行っても非常に高い効果が望める唯一のツボ療法でしょう。本場の韓国では医師が見放した自分自身の肺ガンを手指のツボ療法で治した医療に素人の男性も居ると聞きました。高麗手指鍼療法はこの様に素人さんが大病を治した事例に事欠かない治療法です。その事により最近では当サイトでもツボを取ることが難しい中国式よりもこの手のツボ療法を皆さんにお勧めしています。

ご自分で出来る神経性腹痛のツボは中指の尖端と手のひら中心部に有ります。添付する画像をよく見て下さい。
爪楊枝の尖っていない丸い片方でツボ付近を擦りながら痛むポイントをじっくり探します。涙が出るほど痛む点が見つかるとマジックで小さく印を付けます。

必ず悲鳴を上げるほど痛む点を見付けて下さい。見つかるとじっくり爪楊枝で痛みに泣きながら約1分押します。
その後に妙に心が落ち着いているのを感じるはずです。それにプラスお腹の中心である手のひらの真ん中を刺激します。
利き腕でない方の手のひらの凹み中心には「せんねん灸」の様な間接的なお灸をするのも効果的です。この療法の難点は必ず「悲鳴を上げるほど痛む点」を見付けて刺激しないと効果が無いところです。
症状がはっきり有る場合は必ずこの様な点は存在するのですが素人の方には見付けるのが難しいようです。 ”当たらずしも遠からず”で指先手のひら一帯を毎日じっくり揉むのも良いでしょう。

②心臓の調子を整える前腕の按摩マッサージ
精神的ストレスは心臓の動きを真っ先に狂わします。緊張で息を詰めたり、ドキドキハラハラと気を使う繊細な神経は心臓に多大なプレッシャーを掛けるのです。実は自律神経失調症のスタートはこの様な日々の些細な気持ちの揺らぎからなのです。

以下のアドレスで詳細をご覧下さい。
http://www.shinkyu.com/huseimyak.html


③精神的ストレスの原因がはっきりしている場合はこのTFTが良いでしょう。
9・11、テロによって破壊されたニューヨーク貿易センタービル内で当時働いていた日本人女性がその日以来ショックから引きこもり状態と成られたそうですが、ツボ探検隊のページをご覧になり、ご紹介しているTFTにより回復され再びお勤めに出られたそうです。
丁重なお礼のメールを頂きまして返ってこちらの方が驚いてしまったものでした。
TFT療法は心を揺るがす原因がはっきりしていると効果も著しい様です。

http://www.shinkyu.com/hiki/tft.htm


④気持ちに余裕を生む呼吸法です。
これも手持ちぶさたな時などに試されると良いでしょう。
http://www.shinkyu.com/hiki/tanden.htm

      
過敏性腸症候群の手のツボ   先ずは該当部分の圧痛点を探します。

                                                   2004.08.06

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