★ 下肢静脈瘤 ★

名前 = K・N
性別 = 女性
age = over50
メッセージ =
>大変参考になるページを提供してくださりありがとうございます。
>70代の母は白内障と下肢静脈瘤に悩むものですが、アドバイスを頂けたら嬉しく思います。
>若いときは営業の仕事で歩くことが多かった為に下肢静脈瘤になってしまったようです。
>膝の裏からふくらはぎにかけて両足です。
>宜しくお願い致します。


こんばんは、ツボ探検隊の松岡です。
メール用のパソコンの不具合により、ご質問への返信が大変に遅れて失礼しました。さて早速ですが、下肢静脈瘤ですが、最近は人口の高齢化もあり、確かに患者さんが増えていますね。

既に病院で診ていただいているのでしょうか?
病院での治療では手術がもっとも確実な効果が出ますが、静脈瘤に向けて硬化剤の注射を打って凹ませる硬化法も多く採用されているようです。
これらの速効する外科的治療法に比べるとツボ療法は静脈瘤が出来ていても痛みなど耐え難い症状が無い、軽症の方に相応しいことになりますね。

そして実はツボ療法としては鍼治療がもっとも効果が速いのです。
先ず出来ている静脈瘤に並行して鍼を刺し込んで、その鍼に電流を流し、患部に溜まっている静脈の血行をダイレクトに促進する方法が有ります。 
(静脈血逆流の原因となっている血管内の弁そのものの修復が可能かどうかは当該実験データが無いので不明です) 
            
同時に足腰の筋力を増強する為に腎ゆ、志室、血海、足三里、陰陵泉、三陰交、委中、合陽、承山にも刺激をします。
足の筋力を増強すると歩くときにポンプ作用が強く働き、静脈の還流(戻り)が良くなるのです。

鍼治療はやはり鍼灸師に任せるしかありませんが、ご自宅で行う場合は、即効は難しいのですが、血液の流れを良くする目的でお灸も可能です。
この為に用いるツボは 合谷、曲池、足の三里、三陰交などで、どれもお腹(消化器官、生殖器)の働きを良くするツボです。
静脈瘤は立ち仕事、出産、遺伝が三大原因と言われているのですが、上記のツボにより下半身の血流が改善されるので時間は掛かりますが、徐々に良い方向に向かうでしょう。

もう一つ、韓国流の手のツボも使えます。
この手法は特に下肢に痛みが出ている場合に効果をすぐに実感できます。
両方の手の小指の内側を刺激します。
静脈瘤の症状が出ている場合は手の小指の内側が痛むはずですから、最も痛む点を見付けて爪楊枝の尖っていない側、フォークなど尖った物で皮膚を傷つけないようにこすって下さい。
お灸用のツボ(合谷、曲池、血海、足の三里、三陰交)と手のツボの画像を添付します。

高麗式手指鍼では下肢部は小指が対応しています。爪楊枝の反対側で該当部部をこすって、特に痛む点をを見付けて、そこの印を付けて爪楊枝の尖っていない側で強く押す、又はお灸をします。

手指鍼につきましては下記ページをご参照下さい。

     高麗手指鍼の紹介ページ
 



06.02.09

担当;松岡佳余子   


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