| こんにちは！ ツボ探検隊の松岡です。早速ですが、心臓の強化にはツボは非常に有効ですよ。基本的には心臓周囲の身体環境を良くして血行をスムーズにするのです。心臓機能は常に周囲の状況に影響されるからなのです。 例えば先年亡くなられた高円宮様もそうですが、別に心臓に病気を持っていなくとも身体状況が悪化すると機能に急な異変をもたらします。 先ず心臓の真後ろの背中、左側の脇の下、左手内側全体のコリを取る事などで随分と環境が改善され脈状も良くなります。 この治療は鍼灸でなくともマッサージなどでも可能です。日常の診療でもこの辺りのコリを取り去って上げるとどなたも「ああ～息が楽になった」「体が軽くなった感じ」と申されます。 別段ご自分では息が苦しい自覚は無いのですが、心臓周囲のコリが取れてしまうともっと呼吸が大きく楽になり胸元が軽くさわやかになるのです。 実は日頃から心肺能力の低下を起こしていてもその状態に慣れてしまって皆さんは意外と気が付かないものなのですね。でもこの状態を放っておくと怖いのです。 ずいぶん前のことですが当院の比較的近くにお住まいの肩こりで来られた４０代の男性が居られました。この方は松下で家電の開発を担当する仕事をしていましたが、肩こりはともかく背中、左脇も非常に堅く凝っていたのです。数回の治療で随分と元気になられたのですが、お仕事が大変多忙になったとかで来られなくなりました。ところが偶然にも一年ぶりくらいに街でお会いしたのです。「どうですか？」と訊ねますと「多忙続きでまた前みたいに背中が凝って苦しい」と言われました。「どれどれ、どのくらい凝ってるのか見てみましょう」とその場でツボを押して上げようと背中を触ると、左側が特に凝っていて左脇の下がコチコチに堅くなっていました。「ここがこんなに凝ると心臓に悪いから、何とか早い目に一度治療に来て下さい。とにかく無理をしないように！」と話してお別れしました。それから数日後に急性心不全でその方が亡くなった事を奥様から聞いて本当に驚いた事があるのです。もちろん会社の健康診断でも心臓に異常はもちろん無かった人です。心臓は一過性の不具合でも止まってしまう事があるのですから、心臓周囲の身体状況は非常に大事であるとその時にも確信いたしました。 肝腎のツボですが、画像を添付します。 日頃から左腕の肘の内側と脇の下をご自分で揉む習慣を持つと良いでしょう。 時間があるときは両手の肘の内側を揉むともっと良いです。 指では小指と薬指の先を爪の生え際を両側から指を真横に摘むように揉みます。 特に息苦しく心臓の調子が悪い時は「げき門」を強く揉みます。 画像にあるツボの辺りで一番痛む所を探して下さい。 もしも特に痛むところが有ればそこに印を付けてアルミホイルを小さく３ミリ程度に丸めてセロテープで貼って下さい。 これでも随分と良くなるはずです。どうぞお試し下さい。
|
||||||
