> 性別 = 女性 > age = 40to49 > メッセージ => > ほくろについてですが、ツボや経絡に密集しているように思うのですが気のせいでしょうか? > それとも何か体質がほくろで表現されているのでしょうか? お返事ください。お願いします。 |
ツボ探検隊の松岡です。
どうしても緊急症状の方からのメールを優先的に返信してしまいまして、貴女への返信が遅れてしまい申し訳有りません。 さて「ほくろ」とツボの関係の有無ですが、その可能性は正直なところよく分かりません。 もしも経絡に強く関係が有るならば全身にくまなく分布していて良さそうですが、やはり実際には顔など衣服から露出している部分(紫外線によく当たる部分)に数が多いのではないでしょうか。 もともと全身には様々なツボが350以上500近く(新たな発見でツボは増えています)有りますので、偶然に位置が重なる可能性も高いのではないでしょうか。 そもそも「ほくろ」とはメラニン細胞の腫瘍性増殖で「色素性母斑」の名が付いた、いわば皮膚腫瘍(良性)の一つですから病気と考えるとツボと関係が有っても不思議では無いのですが、実際に針治療を行う上で目的とするツボの真上に「ほくろ」が出きていて迂回して針を打った記憶はゼロでは有りませんが、偶然の範囲に過ぎなかった様に思います。 経絡上に凹みなど形態的にも「ツボ」となっている所の皮膚に薄い「シミ」が出来ている事は多々有りますが、「ほくろ」と呼ぶような盛り上がり方まではしていない様です。 ですからむしろツボとの関係で言えば「シミ」の方がずっと関係深いでしょう。 もっとも「ほくろ」の数の多少は遺伝との関係が大きいので遺伝病と考えると一体どの様な遺伝子鎖のバグがメラニン細胞を増殖させているのでしょうか。 今後の研究が待たれます。 「ほくろ」と「病気」と云えば今や何と言っても「メラノーマ」ですね。 ご存じの様に「メラノーマ」は死亡率の非常に高い恐い皮膚ガンですが、このお陰で今や「ほくろ」の多い人達は大きさのチェックに神経を配らずにはいられない状況になってしまいました。 特にガン化し易いと言うことで問題と成っている「足の裏のほくろ」ですが、歩行による強い摩擦の繰り返しが原因と云われています。 もしも「ツボ」と関係が深いならば、むしろ足の裏の「ほくろ」が歩行で刺激される事で何か体内に良い変化があっても良さそうなものですが、その様な話は聞きません。 おそらく今後は「メラノーマ」の遺伝子研究の過程で「ほくろ」発生の謎も解明される可能性が有りますね。 |
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