> 名前 = ママ > 性別 = 女性 > age = 30to39 > メッセージ = > はじめまして。2歳半の脳性麻痺の息子を持つ母親です。立つことはできますが歩けません。手の 動きは悪くないですが、健常な子より劣ります。 > 現在マレーシアのクアラルンプールに在住です。出生以来高気圧療法(HBO)、クリニアルマッサー ジ等をリハビリやストレッチと合わせてやってきましたが、今回当地おにて針治療を始めました。 > 先生は頭に4本の針を刺します。1時間のハリ治療を45分の休憩を持ちながら1日3回行いま> す。先生はこれを3ヶ月続けるべきだとおっしゃっています。 > 1)中国での小児脳性麻痺の針治療について教えてください。1.針の打ち方や回数 2.他に平 > 行して(リハビリなど)行われるのか。3.脳性麻痺治療でお勧めの医院(出来れば上海 > 2)また家で行えるつぼ療法などありましたら教えて下さい。 > > 毎日様々なことを行っていますが今ひとつ効果が上がりません。どんな小さなことでもアドバイス がありましたらお願いします。 |
こんにちは、ツボ探検隊です。 脳性マヒ児の治療では北京と瀋陽(遼寧省)で著しい効果を出した例を研修で見てきました。 (中国鍼に比べて遥かに細い日本鍼は麻痺治療に関しては少し効果が劣ります) 特に鍼治療は元来、瀋陽(遼寧省)など中国東北部が発祥の地ですので、レベルの高い治療が行われていました。 幼児の場合は「推拿」(すいな=中国式ツボの指圧按摩)でも非常に高い効果があるようです。 当サイト内以下のページで紹介しています。 http://www.shinkyu.com/13-8/styo/shinyo3.htm http://www.shinkyu.com/13-8/styo/shinyo7.html 上海でしたら上海中医薬大学付属の龍華医院の鍼灸科が良いのではないでしょうか。 ずっと以前ならば、この医院の鍼灸部長:朱明清先生が居られ、この先生が開発した脳疾患に著しい効果を持つ頭皮鍼治療で世界的に有名に成りました。 しかし現在はアメリカに帰化され西海岸にクリニックを開いて活躍されています。 昨年の夏に来日講演とパーキンソン病、脳卒中後遺症などの患者さん達の臨床実験が有り、 聴講&見学しましたが、やはり非常に情熱的な先生でその場で治療直前まで何年も一人で立てず、当然歩けなかった人達が何方も治療後に立ってすいすいと歩き出したりと、朱先生ならではの劇的効果を見せて下さいました。 朱先生を紹介するホームページ(英語) http://www.scalpacupuncture.org/zhu_bio.html http://www.healingtherapies.info/scalp_acupuncture.htm しかし、この時に分かったことは、この先生が何十年も前に開発した脳疾患の頭皮治鍼も多くの弟子を持ちながらも結局は真の意味での後継者を残すことには成功していないのだなぁと 言うことでした。 数限りない人達が「我こそは後継者たらん!」と習練を重ねてきたはずですが、やはりそれほど鍼治療ってのは難しいものなんだと今更ながら思ったものです。 鍼は同じ人の身体の寸分違わず同じツボに鍼を打っても効果は鍼を打つ者(鍼灸師)によって天と地ほども違ってきます。 例えば鍼の下手なA鍼灸師が打った鍼でも、その刺した鍼を動かさず途中からその鍼を腕の良いB鍼灸師が交替して手に触れると、その瞬間からもうBさんの実力で体内に入ってる鍼尖端の動きが変わり、鍼の波及エネルギーが全身に広がって効果が上がってきます。 鍼の取っ手(鍼柄)に触れる指先のタッチからして鍼灸師毎に全く違うので、治療を終えるまでのいくつもの行程で倍々ゲームでその差が無限大かと思われるほどに開いてくるものなのです。 特に頭の鍼は鍼を打つ部位(ツボ)は限られた頭のてっぺんだけの狭いエリアですから、ツボの位置は非常に分かりやすいのですが、それだけに効果に関しては打つ人の技術的能力次第で雲泥の差が出ると思われます。 頭皮鍼療法に関しては、おそらく開発者の朱先生以上の効果を出す鍼医者は居ないでしょう。 すぐ側で朱先生の治療を見ていると、予想通り、手に持った頭に刺した鍼から患者さんの動かない足に向けて先生の「気」を真っ赤な顔で大汗をかきながら必死で送っておられましたが、患者さんの方でも動かない方の足で「感電」したような感覚が有ったそうです。 貴女のお子様が受けたマレーシアの鍼の先生も治療内容から察するに、おそらく朱先生の脳性マヒの鍼治療法を学んで行っているのではないかと思われますが、朱先生ほどの著しい効果は難しそうですね。 ・・・以上の如き理由で、ご質問の「1.針の打ち方や回数」は鍼を行う鍼灸師毎にその手法も効果も全く異なりますので、何ともお答えしがたいのです。 しかし、上海中医薬大学付属:龍華医院はこの朱先生のお膝元で、他に比べたら臨床例を多く持つ鍼灸医もおられますので、良質な頭皮鍼治療が受けられると思います。 この医院で推拿(スイナ)の治療も受けられるはずですので、頭皮鍼と両方の治療を受けられると良いでしょう。 龍華医院は地下鉄1号線:上海体育館駅を下りて南東に10分程度歩いた所、宛平南路725号 (電話(上海021ー6438ー5700)に有ります。上海でも中心部に近い所ですから、通いやすいと思います。(もっとも総合病院ですから非常に混んでいます。) 追記 当サイトではご自分で今すぐ出来る方法として小児鍼の手法を使ったマッサージ法を紹介しています。 副作用は無いので行ってみて下さい。 お子様の場合は頭部と背部、両方の手足の先端部に重点を置いて行って下さい。 http://www.shinkyu.com/burashi.html 2005.8.01 |
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