次はもしも感染したと思われる場合です。 「血液を絞り出す」と言いましても僅かな数滴の血液ですから、おどろおどろしい「恐いもの」ではありません。 ・・でこの瀉血専用のツボというのが疾患別に結構沢山あるのですが、それは又別のページでお話しするとして、ここでは重症肺炎を引き起こすウイルスと戦う為の「瀉血ツボ」に成ります。 A案としては素直に「十宣穴」つまり両手五本の指先です。この様な場合は足の指先の瀉血は一般的ではありません。脳を変化させるには足の指先のツボは手に比べると僅かな時差が発生するからでしょう。 ずいぶん前のことですが足の裏で「押しピン」を踏んでえらく痛い思いをした事があります。もしも手だったら「押しピン」に一瞬触れた段階で寸止め出来たのではないでしょうか。 B案では「孔最」、「列欠」、「少商」あるいは「尺沢」など、その刺激が肺へ直結しているツボ群である「肺経」から瀉血をする法。これによって全身に点在していた「免疫エネルギー」を気管から両肺へ向け結集させ炎症を押さえ込む事を目論みます。もちろん気管背部にある「大椎」の「瀉血」も“有り”です。「大椎」は瀉血用の鍼を刺してその上から「吸い玉」を掛けます。これによって一気に問題部分の環境を変化させる(改善させる)のです。 「瀉血」には「オートランセット」「ラクレット」等の血糖値測定用の採血器具がピッタリで松岡治療院でももっぱらこれを利用させて頂いています。短いサインペンの様な外見ですが、バネ式でパチンと弾くだけでほとんど痛みを感じずに採血できます。一回ごとに使い捨ての短い殺菌済みの針を装填して用います。保険調剤薬局などでお願いすれば一般の方でも手に入るのではないでしょうか。
「瀉血」の次に自分で行う治療としては高麗式の手のツボを採ります。これは既に感染した場合を想定していますから、ウイルスによって犯されているはずの気管や肺に当たる部分の圧痛点を探します。逆に圧痛点が存在するポイントに相応する組織に障害(炎症)が起こっていると逆算仮定することも可能です。つまり右肺に相応する部分に激しい圧痛点が見つかれば右肺に炎症があると考えられるのです。既にレントゲン検査などで肺に陰翳が見つかっている場合も急いでその相応部位に圧痛点を探し大きな刺激を与えて状況を好転させます。 私自身が集めたデータのみ成らず、既に韓国では数百万人分(この手指療法の会員数は600万人だそうです)の数多い治療データにより相応部位に強い圧痛点が見つかればほぼ間違いなく症状は好転しているのです。相応部位は画像をご覧下さい。この刺激方法は爪楊枝の柄部分でOKです。ぐうっと押し込んで圧痛点の痛みを増幅させて刺激量を増やして下さい。そうすれば脳を経て相応部位へより大きく刺激情報が伝達されます。炎症が治まれば圧痛は消滅するはずですからこの圧痛が無くなるまで繰り返して下さい。又「ハリボーイ」という2000円程のボールペン型電気治療器も急性症状が治まればその後の治療にとても便利です。
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