院長:張静波医師は歴代医家の出身で家伝の約50種類の秘薬を鍼灸のツボから電気を使って体内へ吸収させる治療法を編み出し診療を行っています。 つまり生薬、鍼灸(ツボ)といった中国伝統医学の象徴的な治療法を合体させ、そこにプラス現代的な(?)電気を同時に使う「三位一体」治療法ですね。

一般に生薬は口から飲むのが普通ですが、ここではどの薬も皮膚から浸透させるのです。身体に塗る薬だったら昔から有るじゃないかと思われるかもしれませんが、以前からあるのはどれも内臓の病ではなく皮膚病薬だったり筋肉の炎症を抑さえたりする身体の表面に起こった障害を直接起こった部分に塗って治す為のものばかりです。しかしここで用いられる薬はもちろん筋肉の炎症に効くものも有りますが、各種胃腸疾患、心臓疾患~糖尿病、ガン・・・・etc とほぼ全ての領域に及ぶそうです。
しかし実際に体験してみると、かなり強い電流を身体に流していますので、薬の効果もさることながら正直なところ電気治療的力が相当に大きいように感じました。
まだまだお若い張先生はたいそう研究熱心な方とお見受けいたしましたので、もっともっと薬理効果を示すデータを集めて実証して頂きたいと提言させていただきました。それが結局は彼の治療法をいっそう広める最良の方法に違いないと感じたからです。

診療所内には彼の業績を表した中国ならではの賞状類が所狭しと陳列されていました。一部を下欄に載せて紹介しています。中国では病院は「白い巨塔」の様な特殊な場ではなく、サービス業の一種で競争が激しく様々な差別化活動に励んでいます。その為に多くの医療機関で業績を示すグッズ(!)が玄関ホールに満載されているのも中国の医療機関「らしさ」の一つだと言えます。


我々一行の為に「熱烈歓迎日本医学専家我中心参現指導」と横断幕の歓迎にまず一驚しました。「生物液導入奇特療効」の垂れ幕も掲げられています。「奇特療効」は「すごい効果がある治療」という意味。日本では医療機関のこのような宣伝方法は法律で禁止されていますので日本人には「見慣れない」光景です。 院長:張静波医師です。温厚なお人柄でボランティアを始め幅広い社会活動に参加されているそうです。もちろんお弟子さんも多く後進の指導も熱心に行っておられます。「非常にエネルギッシュな医師」の印象を受けました。
「百姓」とは「一般大衆」の意味で、「大衆の信頼が厚い医院」と遼寧省衛生部(厚生省)からの認定証が医院玄関口に掲げられていました。
待合室には張静波医師の功績による多くの証書が飾り棚に陳列されています。
生薬を皮膚から体内に注入する電気治療法に対して国際的価値の発明として「金賞」を受賞

1998年には中国当代百人の優秀な医学家に選出されています。
張医師の学術成果をまとめた医学書も出版されています。 特に最近は難病の「再生不良性貧血」の治療効果で注目を集めているそうです。
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