韓流ツボ療法 手指鍼(スジチム)のご紹介 ツボ探検隊 |
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韓流ツボ療法 手指鍼とは? | ||||||||
「手は人体の縮小版」と言う原理に基いて1971年、歴代の鍼灸医家出身鍼灸師:柳泰祐氏が創案したもので、韓国で開発されたという意味から「高麗手指鍼」とも呼ばれ、今や代替医学の寵児とも言われている治療法です。 当初の治療は鍼を施す事から始まったのですが、後にはこれを発展させて、お灸や圧棒など多様な器具を使用するようになったので手指鍼または手指療法と呼ばれる様になりました。 現在では韓国に190の支社があり、300余万人の人々が手指鍼を体験し治療を受けています。 全身症状に対応する事 により従来の鍼灸治療では適応できない疾患も治療することが出来る上に誰が行っても高い効果が望めるので韓国では毎日の様にテレビでも流れる最も大衆的な健康術と成っています。 |
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基本原理 | ||||||||
手は体の縮小版で指は五臓と密接な関係にあり、手には内蔵の機能をコントロールする14の気のルートがあると言われています。 手は人体の縮図(相応療法):掌は人体の前面、手の甲は後面に相当します。 左手の場合、手の甲を自分の顔に向けて見て、中指の第一関節までが頭部、親指は右脚、人指し指は右腕、薬指は左腕、小指は左脚を表しています。 右手の場合は、左右が逆になります。 治療をする前に以上の各部位から相応部と相応点を探し出さなければならなりません。 相応部位とは身体の各部位に該当する手の中の位置であり、相応点とは相応部位を強く押して見ると飛び上がるほど痛いポイントです。 即ちこの痛い所が相応点となります。 この相応点に刺激を与え続けると痛みなどが止まり治療効果があるのです。 骨折や外科的手術を要する疾病でない軽い症状なら効果が直ぐに現れます。 速効です。 慢性病でも無い限りは一般に相応点(ツボ)を刺激すると10秒程で痛みが治まります。 10秒以上経っても軽減していない時は相応点の選択が誤っていますので、もう一度もっと痛い点を探し直して下さい。 一方、五本の指は五臓と関係がありますので、親指を刺激すれば肝臓機能を調整し、人差し指を刺激すれば脾臓・膵臓・脳を、薬指は、呼吸器や肺臓の機能を、小指は腎臓と子宮の機能を調整します。 |
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特徴と利点 | ||||||||
何よりも学び易く応用も簡単である事が手指鍼最大の魅力です。手だけに治療点を定め、弱い刺激を与えるだけなので、苦痛が少なく安全であり、疾病を自分で診断して即時に治療出来るのです。 治療を誤って違う所に刺激を与えたとしても、効果が得られないだけで副作用はありません。 また、身の周りの道具を刺激道具に使えるので、時間や場所を選ばず治療できることも、手指鍼法の大きな特徴です。 色々な身の周りの道具で、基本的な応急手当は出来ますが、痛みや病気の種類に依っては、それに応じた器具を活用したほうが効果的です。 一般に痛みが激しい場合には手指鍼を、持続的な痛みや慢性的な疾患には圧棒を、健康増進や疲労回復用にはお灸を使うのが望ましいのです。 鍼灸医学の経路をそのまま手に適応でき、患者に与える苦痛も少なく、効果的に作用します。 診断・治療とも 患部に触れることなく、手指への刺針のみで行ないますので 腰痛・婦人科疾患・泌尿器系疾患等も衣服を脱ぐことなく治療することができます。 折針や気胸等の鍼により医療過誤もなく、スポーツ選手に於いては、筋肉に直接刺針しない為に筋膜を傷つける恐れが無く、治療パフォーマンスが落ちません。 スポーツ試合中の故障にも傷んだ相応点に行えば直ぐに痛みが治まりますので、その後の試合の続行が可能に成ります。 その意味で特にスポーツ選手には習得をお勧めしたい治療法です。 ※しかしこの韓流手のツボは中国で発見された従来のツボと比べると少しだけ皮下深い位置に存在しますので、実際に該当部分を押して探さないと本当のツボが発見し難いのが難点です。 中国のツボの場合は軽く皮膚を撫でるだけで感知可能な盲人の鍼灸師さんでも、この韓流手指ツボの発見は少し訓練が必要ではないかと思われます。 確かな相応ツボを刺激すると即効が有りますので頑張って探して下さい。 爪楊枝の尖っていない反対部分で押して刺激して下さい。耐えられないほど痛むのが正しいツボです。 |
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足裏ツボ療法との違い | ||||||||
「脳」は全身機能の司令塔と言われています。 中でも「脳と手の関係」は様々な科学的実験でも身体上の他のどの部分よりも密接な関連性が認められています。 例えば強く緊張すると「手に汗をにぎる」ように脳の変化(意識)は直ぐに手に現れて来ます。 色々な技術の習得も「頭に記憶させる」事を意識するよりも、何も考えずに「手に憶えさせる」風にする方が、例え自分の記憶では忘れていても「手が憶えている」と表現するように後々まで忘れないとされています。 手を繰り返し使って学んだ事は脳のより深い位置にその記憶が存在することを意味していると思われます。 幼児でも手をよく使うほど脳の発達を促す等々と手と脳との深い関係を示唆した事例には事欠きません。 身体上の反応は決して「一方通行では無い」ことは既に何千年もの間、淘汰されずに残っている鍼灸ツボ療法が証明しています。皮膚上のツボに鍼灸を行うと、そのツボに相応する体内の臓器にまでその刺激が達するのです。 つまり脳の記憶や意識が強く「手に現れる」と言うことは、逆に手からだけでも脳の変化を促す刺激を送ることが十分に可能だと思われるのです。少なくとも実際に手だけの刺激で痛みなどが直ぐに止まる、この手指鍼療法の即効がそれを証明しています。 しかし足の裏では手ほどの脳との密接な関係は証明されていませんし、具体的な事例も比較にならないほどの少数です。 足を使って学んだ、例えばダンスやフィールド競技などは手による技術よりもずっと忘れやすいとも言われています。 足で憶えたことは手ほどには後々まで憶えていないのです。 外からの刺激に対する敏感さにおいても、手先と足先では感覚の差は明らかで、手で触って分かること(温度や質感など)の方が足よりもはるかに多い事で、その反応性の違いは容易に想像できるのではないでしょうか。
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