■五臓六腑についての結論 -第3回講義-
五臓=肺 心 肝 脾 腎
六腑=胃 胆 小腸 大腸 三焦 膀胱
漢字の字源からすると、明らかに解剖を行ない、その知識を持っていた。
しかし、臓腑そのものを疾病の対象とせず、
臓腑を入れる「袋」と各々の「経絡」を疾病の対象とした。
■中国医学の特徴Ⅰ
臓腑間に於いて常に「気」が交流し、
平衡が保たれている状態を「健康」と云う。
■中国医学の特徴Ⅱ - 心身一如 -
胃:病至る時は人と火とを忌み、木声を聞く時は、惕然(憂え怖れる)として驚き、
心動ぜんと欲し、独り戸を閉じ、窓を塞いで処る。
甚だしき時は、高きに上って歌い、衣を棄てて走らんと欲す。
腎:心懸かるが如く(落ち着かないさま)
飢状の若し(腹が減って力が抜けた状態)
心惕々として人の正に之を捕らえんとするが如し
(心がドキドキして、人が我を捕らえんとするかの様に感じて恐れる)
胆:口苦く善く太息する。
心脇病んで転側(寝返り)する能わず。